【四字熟語】
西施捧心
【読み方】
せいしほうしん
「西施、心を捧ぐ」とも読む。
【意味】
病に悩む美女のようす。また、同じ行いでも人によって場合によって善悪の差が生まれるたとえ。
【語源・由来】
中国、春秋時代、絶世の美女西施が病気になり、痛む胸を手で押さえ、眉をひそて歩いた。人々はその姿を美しいと見惚れた。すると村で評判の醜い女が自分もあのようにすれば美しく見えると思って、顔をしかめて歩いたところ、人々はみな逃げだした、という故事から。
【典拠・出典】
『荘子』「天運」
西施捧心(せいしほうしん)の使い方
アイドルのまねをしてミニスカートの人が増えたよね。
そうね。でもあのアイドルがやるからかわいいのよ。他の人がやっても西施捧心よね。
確かに、足を隠したほうがいいんじゃないかっていう人もいるよね。
真似じゃなくて自分らしくしていた方が一番かっこいいのよ。
西施捧心(せいしほうしん)の例文
- ともこちゃんの苦しそうな顔は西施捧心、周りにいた男性陣が思わず手を貸そうと駆け寄りました。
- 顔をしかめていようが、ふくれっ面をしていようが、西施捧心、美人は美人のままだ。
- あれは若い子がやるからいいのであって、君が真似をしたら西施捧心、歳を考えなさい。
- かわいい子が言えば、かわいいわがままで許されるのに、西施捧心というように、私が言うと、冷めた目で見られます。
- いい例をまねることも時には必要だけれども、西施捧心になってはいけません。