【四字熟語】
前跋後疐
【読み方】
ぜんばつこうち
【意味】
進むことも退くこともできず、どうにもならない困難な状態に追い込まれること。
【語源・由来】
老いた狼が前は自分のあごに垂れ下がった肉を跋(ふ)み、後ろは自分のしっぽに疐(つま)ずくという意味。
【典拠・出典】
『詩経』「豳風・狼跋」
前跋後疐(ぜんばつこうち)の使い方
どうしよう。
どうかしたの健太くん?はやく行かないと遅刻するわよ。
前跋後疐だ。前からはこわい担任の先生が、後ろにはこわい僕の母さんがいるよ。どっちにも進めない。
またテストで0点を取ったんでしょう。勉強すればこんな思いをしなくて済むのに。
前跋後疐(ぜんばつこうち)の例文
- 前跋後疐、進退これ窮まれり。
- 進むも地獄、進まざるも地獄、前跋後疐、僕はいったいこれからどうしたらいいんだろう。
- 銀行からお金を借りて自転車操業で何とかやってきたけれども、前跋後疐、もうどうにもならない。
- 就職先は決まらないし、貯金は残り少ない、前跋後疐といった状況です。
- 知に働けば角が立つ、情に棹させば流される、前跋後疐、この世の中は生きにくい。