【四字熟語】
宋襄之仁
【読み方】
そうじょうのじん
【意味】
無用の情けをかけること。
【語源・由来】
「宋襄」は中国宋の国の襄公のこと。「仁」は思いやりという意味。
中国春秋時代、宋の襄公が楚と戦ったとき、家臣が、敵の布陣が整わないうちに攻撃するよう進言したが、襄公は「君子は人の困難につけこんでこれを苦しめるものではない」と言って攻めなかった。そのために逆に楚に敗れてしまったという故事から。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「僖公二二年」
宋襄之仁(そうじょうのじん)の使い方
父さんが、儲けるチャンスだったのに、宋襄之仁で失敗してしまったんだ。
ビジネスで情けをかけると成功できないわよね。
非情な人ほど、経営者として優れているようなところがあるよね。
非情になり切れない健太くんのお父さんは経営者向きじゃないのかもしれないわね。
宋襄之仁(そうじょうのじん)の例文
- 宋襄之仁で遅れを取ってしまっては、多くの社員が路頭に迷うことになりますよ。
- 社長の優しい気持ちもわかりますが、宋襄之仁ではこの会社を守り抜くことはできません。
- 宋襄之仁というように、利益より情で動いていたら、この会社は遅かれ早かれ倒産することになりますよ。
- 相手を出し抜いて儲けると、同業者から煙たがられて厄介者扱いされますが、宋襄之仁でも困ります。
- 宋襄之仁というように、情けをかけたいでしょうが、ここは心を鬼にして、相手のことよりこの会社のことを考えましょう。