著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

断鶴続鳧【だんかくぞくふ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
断鶴続鳧

【読み方】
だんかくぞくふ

「鶴を断ちて鳧に続く」とも読む。

【意味】
生まれつきの自然のあり方に手を加え損なうこと。

【語源・由来】
「鳧」は鴨のこと。鶴の足が長いからといって短く切り、鴨の足が短いからといってつぎ足して長くするという意味から。物事は自然なままがいいということ。

【典拠・出典】
荘子』「駢拇」

断鶴続鳧(だんかくぞくふ)の使い方

健太
今、遺伝子組み換えの食品が消費者に不安を与えているよね。
ともこ
断鶴続鳧よね。自然なままがいいのに、寒さに強いトマトを作るために、昆虫の遺伝子を組み込むなんて不自然だわ。
健太
安全だって国は言っているけれども、もっとしっかり研究をしてその結果を開示してほしいよね。
ともこ
本当にね

断鶴続鳧(だんかくぞくふ)の例文

  1. ダックスフンドの足の短さは、断鶴続鳧、狩猟しやすいように人為的に作り出したものです。
  2. スコティッシュフォールドのたれ耳はかわいくて多くの人を魅了していますが、形成不全の猫を交配させたもので、断鶴続鳧です。
  3. 芸能人ならわかるけれども、一般の人が整形手術をするなんて断鶴続鳧じゃないかな。
  4. 山に杉をたくさん植えた結果、断鶴続鳧となり花粉が大量に飛散したのだから、人間は自然に手を加えるべきではないのです。
  5. 断鶴続鳧というように、人が天気を操作したら、将来的に大変痛い目にあうでしょう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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