【四字熟語】
雲煙万里
【読み方】
うんえんばんり
【意味】
距離が非常に遠く離れていることのたとえ。また、雲や霞がはるか遠くまで薄く長く続いている景色を表す言葉。遠い土地や故郷との隔たりを詩的に描くときにも用いる。


【語源・由来】
「雲煙(うんえん)」は雲や煙、または雲や霞(かすみ)のこと。「万里(ばんり)」は、はるかに遠い距離を表す言葉。雲や霞が万里の彼方まで長く続く様子から、非常に遠い距離や、かすんで見える遠方の風景をたとえる。「雲烟万里」とも書く。「万里」は実際に一万里という長さを測定した数字ではなく、途方もなく遠いことを強調した表現である。
【典拠・出典】
特定の一つの古典を直接の出典とすることは確認できない。雲や霞と、はるかな距離を表す語を組み合わせた表現。
【類義語・関連表現】
・雲烟縹渺(うんえんひょうびょう。遠くかすかな雲や霞の景色を表す。距離そのものを強調する語とは意味の重点が異なる)
・千里迢迢(せんりちょうちょう。はるか遠い道のりをいう関連表現)
【対義語・対照的な表現】
・一衣帯水(いちいたいすい)(細い川や海峡を隔てるだけの近い距離)
・一牛鳴地(いちぎゅうめいち)(牛の鳴き声が聞こえるほど近い距離)
【英語訳】
a vast distance; clouds and haze stretching into the far distance
遠い故郷は、雲煙万里の彼方にあるように感じられた。
My hometown seemed to lie far beyond the distant, hazy horizon.
雲煙万里(うんえんばんり)の使い方




雲煙万里(うんえんばんり)の例文
- 異国で暮らす彼には、故郷が雲煙万里の彼方にあるように感じられた。
- 雲煙万里の彼方へ旅立った友から、長い間便りがなかった。
- 山々に雲や霞がたなびき、眼前には雲煙万里の風景が広がっていた。
- 古い紀行文には、雲煙万里の彼方にある都を懐かしむ旅人の思いが記されている。
- 水平線の向こうまで雲と霞が連なり、雲煙万里という言葉が似合う眺めだった。
まとめ
「雲煙万里」は、雲や霞がはるか遠くまで連なる様子から、非常に遠く離れていることをたとえた四字熟語です。また、雲や霞が遠方までたなびく広々とした景色そのものを表すこともあります。「雲烟万里」とも書きます。
「雲煙万里の彼方」「雲煙万里を隔てる」など、遠い土地や故郷への思いを表す文章で使われます。近くにある文字が読みづらいだけの状況や、実際に一万里という距離があることを示す表現ではありません。


















