著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

入木三分【にゅうぼくさんぶ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
入木三分

【読み方】
にゅうぼくさんぶ

「じゅぼくさんぶ」とも読む。

【意味】
書道で筆勢が非常に強いこと。また、物事を的確に深くつっこんで考えること。

【語源・由来】
「入木」は木にしみこむという意味。「三分」は約七ミリ。
中国東晋の書家王羲之は筆勢がきわめて強く、文字を記した木片を削ってみたところ、三分の深さにまで墨がくい込んでいたという故事から。また、書道のことを「入木道(じゅぼくどう)」というのはこの故事による。

【典拠・出典】
説郛』八九引『書断』「王羲子」

入木三分(にゅうぼくさんぶ)の使い方

健太
ともこちゃんの自由研究は入木三分でおもしろいね。
ともこ
興味を持ってくれたの?
健太
うん。すごく興味深かったよ。こんな切り口で深く考えると、こんなおもしろい結果が出るんだなって感心したよ。
ともこ
他の誰かの科学への興味に役に立つことができるなんて嬉しいわ。

入木三分(にゅうぼくさんぶ)の例文

  1. 健太くんの書き初めは入木三分で迫力があり、クラスのみんなの目を引きました。
  2. 入木三分なともこちゃんの論文は、考えさせられるものでした。
  3. 健太くんの考察は入木三分だと評判です。
  4. ともこちゃんの考え方は入木三分なので、僕には見えない深層部分が見えるようです。
  5. 令和と揮毫したその書は入木三分で、とても強く勢いのある時代への期待感にあふれていました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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