著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

稗官野史【はいかんやし】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
稗官野史

【読み方】
はいかんやし

【意味】
小説。また民間のこまごましたことを歴史風に書いたもの。

【語源・由来】
昔中国で、政治を行う者が民間の物語やうわさ話などを集めて政治の参考にしたが、「稗官」はそれを集めた身分の低い役人。「稗」は「細」で民間のこまごました事がら。「野史」は王朝の正式な歴史書の正史に対して民間で書かれた歴史本のこと。

【典拠・出典】
児女英雄伝

【類義語】
・稗官小説(はいかんしょうせつ)

稗官野史(はいかんやし)の使い方

健太
豊臣秀吉は千個のひょうたんを馬印にして戦場に赴いたって言われているよね。
ともこ
それは、今は稗官野史の中の話で、実際はそんなことはなかったんじゃないかといわれているのよ。
健太
そっかあ。テレビでやっている時代劇なんかも史実通りってわけにはいかないもんね。
ともこ
どの時代の人もおもしろおかしく伝えようとしていたんでしょうね。

稗官野史(はいかんやし)の例文

  1. ドイツ各地の稗官野史を集めて編纂したものが、かの有名なグリム童話です。
  2. 稗官野史を研究すると、思わぬつながりや歴史的発見が見つかり面白いです。
  3. 竹取物語は、日本で最初のかなで書かれた稗官野史です。
  4. 中国で発見された稗官野史に卑弥呼について書かれている部分がありました。
  5. 稗官野史を紐解くことで、歴史の新たな見解が生まれます。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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