【四字熟語】
抜本塞源
「本を抜き源を塞ぐ」とも読む。
【読み方】
ばっぽんそくげん
【意味】
災いの原因を取り除くこと。
【語源・由来】
「本」は木の根。「源」が水源のこと。弊害をなくすために根本にさかのぼって処理することをいう。もと、根を抜き水源をふさぎ止めるという意味から、根本を破壊する、根本を忘れて道理を乱すたとえ。しかし今は前述の転義の意味に用いられることが多い。
中国春秋時代、晋は戎異民族の戎とともに周を攻めた。そこで、周の景王が晋の平公に使いを送り「周と晋は古来、水と水源のように密接な関係であるのに、その根を抜き、水源をふさぐのか」といって、攻撃を思いとどまらせようとしたという故事から。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「昭公九年」
【類義語】
・翦草除根(せんそうじょこん)
・断根枯葉(だんこんこよう)
・削株掘根 (さくしゅくっこん)
・釜底抽薪(ふていちゅうしん)
・抽薪止沸(ちゅうしんしふつ)
抜本塞源(ばっぽんそくげん)の使い方
エジプトにあるナイル川はよく氾濫していたんだって。
エジプトはナイルの賜物っていって、氾濫のおかげで肥沃な大地を保つことができたのよね。
そうなんだ。でも氾濫はやはり人々の生活に影響を与えるから、抜本塞源の改革をしようってアスワン・ハイダムというダムを作ったんだ。それで氾濫はなくなったし、ダムによってできた湖の水の蒸発のおかげで雨がよく降るようになったんだって。
改革は成功だったのね。
抜本塞源(ばっぽんそくげん)の例文
- 抜本塞源の改革を行って、あの頃の活気を取り戻そう。
- 今すぐに警備体制を見直し、抜本塞源の姿勢で問題点を総ざらえするべきです。
- 僕が総理大臣になって抜本塞源の改革を行い、贈収賄を根絶やしにします。
- 抜本塞源の姿勢で働き方改革をします。
- 二度と食中毒を出さないように抜本塞源の改革をします。