著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

万物一馬【ばんぶついちば】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
万物一馬

【読み方】
ばんぶついちば

【意味】
この世にあるあらゆるものは、すべて同一のものであるということのたとえ。万物は一頭の馬であるという意味。

【語源・由来】
『荘子』の相対的立場をはなれて万物は同じであるとする万物斉同の考え方による言葉。

【典拠・出典】
荘子』「斉物論」

【類義語】
・万物一府(ばんぶついっぷ)
天地一指(てんちいっし)
万物斉同(ばんぶつせいどう)
・万物一斉(ばんぶついっせい)

万物一馬(ばんぶついちば)の使い方

ともこ
大統領が国境に壁を作るって言っているわよね。
健太
国境に壁を作っても、その壁が心も隔てて遺恨を残すことになるだけだと思うんだよね。
ともこ
万物一馬の精神で解決策を見出すことはできないのかしらね。
健太
自分たちも移民の子孫なのにひどい話だよ。

万物一馬(ばんぶついちば)の例文

  1. 世界中の人が万物一馬の考えを持てば、戦争はなくなります。
  2. 万物一馬、言葉や信じる神が違っても同じ人間なんだよ。
  3. 肌が黄色くても、白くても、黒くても、万物一馬、地球という惑星に住む同じ人類じゃないか。
  4. 万物一馬の思想をもてば、学校からいじめはなくなるだろうに。
  5. 私は万物一馬だと思っているので、差別はしません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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