【四字熟語】
富貴浮雲
【読み方】
ふうきふうん
【意味】
財産や地位ははかなく頼りにならないものだということ。また。名利に心を動かされることなく、名利など関係がないということ。また、不正をして得た地位は、浮雲のようにはかなく身につかないものであるということ。
「富貴」は財産があって身分が高いこと。「浮雲」は、浮き雲。落ち着き定まらないこと。
【語源・由来】
「子曰く、疏食を飯い水を飲むも亦其の中にあり、不義にして富且つ貴きは我に於ては浮雲の如し」による。
【典拠・出典】
『論語』「述而」
【類義語】
・浮雲之志(ふうんのこころざし)
富貴浮雲(ふうきふうん)の使い方
あの家はすごい豪邸だよね。うらやましいなあ。
私はうらやましくないわ。
どうして?
財産なんて富貴浮雲、明日にはどうなるかわからない不確かなものだからよ。
富貴浮雲(ふうきふうん)の例文
- 健太くんはかなりあくどいことをして稼いでいるようだから、富貴浮雲、いずれすべてを失うでしょう。
- 無理な地上げをしてぼろもうけしたけれども、富貴浮雲というように借金だけが残りました。
- 今得た地位は富貴浮雲、ここで満足して努力をやめてはいけない。
- 地位も財産も富貴浮雲、一寸先は闇です。
- お金は富貴浮雲なんだから、そんな不確かなお金のためではなく世のために働きたい。