著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

富貴浮雲【ふうきふうん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
富貴浮雲

【読み方】
ふうきふうん

【意味】
財産や地位ははかなく頼りにならないものだということ。また。名利に心を動かされることなく、名利など関係がないということ。また、不正をして得た地位は、浮雲のようにはかなく身につかないものであるということ。

「富貴」は財産があって身分が高いこと。「浮雲」は、浮き雲。落ち着き定まらないこと。

【語源・由来】
「子曰く、疏食を飯い水を飲むも亦其の中にあり、不義にして富且つ貴きは我に於ては浮雲の如し」による。

【典拠・出典】
論語』「述而」

【類義語】
浮雲之志(ふうんのこころざし)

富貴浮雲(ふうきふうん)の使い方

健太
あの家はすごい豪邸だよね。うらやましいなあ。
ともこ
私はうらやましくないわ。
健太
どうして?
ともこ
財産なんて富貴浮雲、明日にはどうなるかわからない不確かなものだからよ。

富貴浮雲(ふうきふうん)の例文

  1. 健太くんはかなりあくどいことをして稼いでいるようだから、富貴浮雲、いずれすべてを失うでしょう。
  2. 無理な地上げをしてぼろもうけしたけれども、富貴浮雲というように借金だけが残りました。
  3. 今得た地位は富貴浮雲、ここで満足して努力をやめてはいけない。
  4. 地位も財産も富貴浮雲、一寸先は闇です。
  5. お金は富貴浮雲なんだから、そんな不確かなお金のためではなく世のために働きたい。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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