著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

不繋之舟【ふけいのふね】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
不繋之舟

【読み方】
ふけいのふね

【意味】
心にわだかまりがなくさっぱりしていて無心なこと。また、定めなく流れただよっていること。

【語源・由来】
「不繋」はつなぎとめていないということ。

【典拠・出典】
荘子』「列禦寇」

不繋之舟(ふけいのふね)の使い方

健太
ともこちゃんは不繋之舟、その場の雰囲気に合わせることができるから世渡りが上手だよね。
ともこ
知に働けば角が立つ、情に棹させば流されるっていうからね。周りに合わせていた方が楽よ。
健太
自分の意思を抑えて合わせることができるって、すごいことだと思うな。
ともこ
もめてややこしいことになるより楽な方を選んでいるだけよ。

不繋之舟(ふけいのふね)の例文

  1. ともこちゃんは不繋之舟のようなさっぱりした性格なので、昔の事は気にしていないと思います。
  2. 不繋之舟のように、何事にもこだわらず流れに身を任せて生きていきたい。
  3. 健太くんは不繋之舟に見えるけれども、彼はあれでも日和見にたけていて、時流をちゃんと見極めているわよ。
  4. 不繋之舟であるともこちゃんの口から、不満の言葉を聞いたことがありません。
  5. 何の不満も不平もなく不繋之舟というような人は、本当にこの世に存在するのでしょうか。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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