【四字熟語】
明珠暗投
【読み方】
めいしゅあんとう
【意味】
どんなに貴重な物でも、贈り方がよくないと誤解されてしまうたとえ。転じて、立派な才能をもっているのに世に認められないこと。また、貴重な物をその価値の分かっていない人が所有していること。宝玉を暗闇で人に投げ与える意から。
【語源・由来】
中国、梁の孝王鄒陽は讒言によって死刑にされようとしたとき、孝王に「どんな明珠でも、暗闇の中を行く人に投げつければ、剣に手をかけてにらみつけない者はない。それはいわれもなく目の前に飛んでくるからだ」との書状を奉り、身の潔白を述べたという故事から。
【典拠・出典】
『史記』「鄒陽伝」
明珠暗投(めいしゅあんとう)の使い方
世界一おいしいはちみつを手に入れたから、姉さんが生んだ赤ちゃんのためにプレゼントしたんだ。
ええっ。赤ちゃんにはちみつ?
・・・うん。姉さんにも赤ちゃんにはちみつはダメだって怒られたんだ。
明珠暗投ってやつね。贈り物は自己満足じゃなく相手のことを考えないとだめよね。
明珠暗投(めいしゅあんとう)の例文
- 明珠暗投というように人にプレゼントするのは難しい。
- お中元の季節が来るたびに、明珠暗投となることを恐れてしまいます。
- 持って帰る人のことを考えない重いだけの引き出物は、明珠暗投ですよね。
- どうすればいいのかわからない木彫りの置物をもらったが、明珠暗投という言葉を知らないのだろうか。
- 明珠暗投とならないように、京都で何を買ってきてほしいか事前調査しました。