【四字熟語】
干将莫邪
「干将莫耶」とも書く。
【読み方】
かんしょうばくや
【意味】
名剣のこと。
「干将」は中国春秋時代、呉の刀鍛冶かたなかじの名。「莫邪」はその妻の名。
【故事】
「呉越春秋」闔閭内伝の故事から。中国の呉の刀工干将が呉王の命で剣を作るとき、妻莫邪の髪を炉の中に入れて初めて会心の作を得た。その二振りの剣のうち、陽を「干将」、陰を「莫邪」と名づけたという。
【典拠・出典】
『呉越春秋』「闔閭内伝」
干将莫邪(かんしょうばくや)の使い方
ともこちゃん。これを見てよ。
これは干将莫邪ね。どこで手に入れたの?
蔵に眠っていたんだよ。いくらで売れるかな?
家宝かもしれないのに簡単に売っちゃだめよ。
干将莫邪(かんしょうばくや)の例文
- この美術館には、徳川家の干将莫邪が収蔵されている。
- 健太くんは、遺産として干将莫邪を受け取った。
- 古ぼけているけれども、僕の目は騙されない、これは干将莫邪だ。
- 干将莫邪を手にした剣豪健太くんは、歓喜の声を上げた。
- 古道具屋に干将莫邪が二束三文で売られていた。