【四字熟語】
一飯之恩
【読み方】
いっぱんのおん
【意味】
一回の食事をごちそうになった恩義。ほんの少しの恵み。また、ささやかな恩義であるが、それを忘れてはいけないという戒め。
【語源・由来】
一度食事をご馳走になっただけの少しだけの恩義という意味です。
「一飯」は一度の食事のことで、「恩」は人から受ける感謝すべき行為、恵み、情けなどの意味です。
補足 故事としては、晋の霊輒(れいちょう)が食べ物がなく飢えに苦しんでいた時に、趙宣子(ちょうせんし)が食事を恵んでくれました。
霊輒はその一飯の恩義を終生忘れることなく、趙宣子が晋の霊公に攻撃されて危機に陥った時に、口利きをして助けてくれたという故事が由来です。
霊輒はその一飯の恩義を終生忘れることなく、趙宣子が晋の霊公に攻撃されて危機に陥った時に、口利きをして助けてくれたという故事が由来です。
【典拠・出典】
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【類義語】
・一飯千金(いっぱんせんきん)
・一飯之徳(いっぱんのとく)
・一飯之報(いっぱんのむくい)
・一宿一飯(いっしゅくいっぱん)
【英語訳】
favor of one meal
一飯之恩(いっぱんのおん)の使い方
えー、あまり餌をあげたらよくないよね。
飼い主がいるのかなあ。
飼い主がいるのかなあ。
うん、分かっている。でもね、一飯之恩かもしれないけど、
昨日テニスボールを持ってきてくれたんだ!すごいでしょ。
昨日テニスボールを持ってきてくれたんだ!すごいでしょ。
犬は恩を忘れないもんね!
一飯之恩(いっぱんのおん)の例文
- 彼は一飯之恩を忘れない律儀な人で、ちょっとしたことでも必ず恩を返してくれる人物でした。
- 何もない身であの時、選挙応援をして頂いた先輩には、必ずや一飯之恩を返し、報いることを決意しました。
- 新規事業を立ち上げるための大事な会議でのプレゼンのとき、彼は良い方向への助言をして頂いたことで、無事承認を得ることができた。この一飯之恩は事業成功をもってしっかりと恩返ししたい。
- ある日突然、100万円の大金が届けられた。10年前に少しのお金を工面したその一飯之恩を律義に忘れずにいたんだなとしみじみ感じた。
それで少し家の残り物の食事をあげたら、すごく喜んでた!