著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

雲竜井蛙【うんりゅうせいあ】の意味と使い方や例文(語源由来・英語訳)

【四字熟語】
雲竜井蛙

【読み方】
うんりゅうせいあ

「うんりょうせいあ」とも読む

【意味】
地位の高下、貴賎、賢愚など隔たりのはなはだしいこと。

【語源・由来】
「雲竜」は雲に乗って天に昇る竜で、貴人のたとえ。「井蛙」は井戸の中のカエルで、賤しい人物のたとえから。

【典拠・出典】

【英語訳】
very greater than

greatは「偉大な」という意味の形容詞。
英文例
彼と彼女は雲竜井蛙だ。He is very greater than her.

雲竜井蛙(うんりゅうせいあ)の使い方

ともこ
今度の生徒会長の娘、ずいぶんと評判がいいわね
健太
そうだね、成績もトップクラスだし、女子バレー部のキャプテンだし、文武両道だからかな
ともこ
すごいなあ、私なんかとは雲竜井蛙よね、ちょっとやけちゃうわ
健太
ともこちゃんだって負けてないよ、自信をもって!

雲竜井蛙(うんりゅうせいあ)の例文

  1. 我が社の今年の業績はすこぶる良い。去年が全然だめだったので、それと比べれば雲竜井蛙だ。
  2. 私は勝手に彼がライバルだと思っていたが、人望のあつさや賢さ、運動神経などどれをとってもかなわない。まさに彼と私は雲竜井蛙だと気がついて落ち込んだ。
  3. 同じ勉強をするにしても、そのやり方が大切だ。やり方をまちがえると、努力しても結果が雲竜井蛙なくらい違うことになる。
  4. 彼はとても革新的な考え方だが、私はその考え方についていけず、つくづく保守的だと思う。思想的なものが雲竜井蛙なので、彼とは相容れないと思った。
  5. 今話題の高校生ピッチャーはそうとうな大物だ。いままで騒がれた選手は数あれど、彼に比べれば雲竜井蛙だといえる。

まとめ

「雲竜」は雲に乗って天に昇る竜で、貴人を表し、「井蛙」は井戸の中のカエルで、賤しい人物を表すことから、雲竜井蛙(うんりゅうせいあ)は、地位の高下、貴賎、賢愚など隔たりのはなはだしいことを表す言葉となりました。四字熟語ではないですが、同様の意味の言葉として、「月とすっぽん」が挙げられます。「月とすっぽん」だと感じたときに、同様の言葉である雲竜井蛙(うんりゅうせいあ)を思い出して使ってみてください。言い回しがちょっとかっこよくなると思います。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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