【四字熟語】
郢書燕説
【読み方】
えいしょえんせつ
【意味】
無理にこじつけること。
【語源・由来】
中国戦国時代、楚の都・郢の人が燕の国の宰相にあてて手紙を書かせていたとき、灯火が暗かったので、灯火を持つ者に「燭(しょく)を挙げよ」と命じたところ、書紀が誤ってこのことばを手紙に書きこんでしまった。その手紙を読んだ燕の宰相は、これを「明を挙用せよ、すなわち賢人を登用せよ」という意味に受けとって王に進言すると、王は喜んでそれに従ったという故事から。
【典拠・出典】
『韓非子』「外儲説・左上」
【英語訳】
stretch
stretchは「こじつける」という意味の動詞。
英文例
彼はその規則を郢書燕説に解釈した。He stretched interpretation of the rule.
英文例
彼はその規則を郢書燕説に解釈した。He stretched interpretation of the rule.
郢書燕説(えいしょえんせつ)の使い方
ねえ健太くん、どうしてアメリカのことを「米」って書くか知ってる?
なんでも、「アメリカ」って発音が「メーリカ」って聞こえて、「ベイ」ってなって「米」になったらしいよ
うわ、それって郢書燕説よね。昔の人はよく思いついたわね
そうだね、でも慣れると違和感なくなるよね
郢書燕説(えいしょえんせつ)の例文
- 私はその日、どうしても学校に行きたくなかった。行かない理由などいくらでも郢書燕説することができるから、特に悩まずに休むことにした。
- その物理現象は、多くの物理学者によって確認された。こうなれば、その現象をただの偶然や郢書燕説と主張するものもいなくなる。
- その言い伝えについては書物によっていろいろな説が載っているが、郢書燕説のようなものが大多数だった。
- 新進気鋭の芸術家の展示会があったので見に行ったのだが、抽象的すぎて理解できなかった。私には、どの作品も郢書燕説にしか見えなかった。
- 発掘された物品から当時の様子をうかがい知る作業は、多少は英姿颯爽となることもある。
まとめ
郢書燕説(えいしょえんせつ)は、中国の故事からの由来で、無理にこじつけることという意味です。なにか説明することが難しいことを説明しようとすると、郢書燕説(えいしょえんせつ)が含まれることもよくあることです。政治家の答弁でも、郢書燕説(えいしょえんせつ)だと思うことが多くあります。そんな時は、説明するのが難しいのだろうな、と心情をくんであげましょう。