【四字熟語】
雲雨巫山
【読み方】
うんうふざん
【意味】
男女が親密に結ばれることや、情交を婉曲に表す古典的な言葉。また、男女の深い愛情や逢瀬をたとえる表現。


【語源・由来】
「雲雨」は雲と雨のことから転じて、男女の親密な交わりを表す。「巫山(ふざん)」は、中国にある山の名で、神女の伝承に結び付く。中国・戦国時代の宋玉(そうぎょく)が書いた「高唐賦」の序では、宋玉が楚の襄王に、先王(懐王)の夢の話を語る。先王が高唐で昼寝をしたとき、巫山の神女が夢に現れて親密な関係を結び、別れ際に「旦為朝雲、暮為行雨」(朝には雲となり、夕方には雨となる)と語ったという。
この故事から、男女の情交や逢瀬を「雲雨」「巫山の雲雨」などにたとえるようになった。単に仲がよいことや、天候が雲から雨へ変わることを指すだけではない。また、宋玉がこの故事を語った襄王と、神女の夢を見たとされる先王は区別される。
【典拠・出典】
『文選』宋玉「高唐賦」(序。「昔者先王嘗遊高唐」「旦為朝雲、暮為行雨」)
【類義語・関連表現】
・朝雲暮雨(ちょううんぼう)
・巫山之夢(ふざんのゆめ)
・巫山之雨(ふざんのあめ)
・巫山之雲(ふざんのくも)
・巫山雲雨(ふざんうんう。同じ故事に由来する表現)
【英語訳】
an intimate encounter; a lovers’ tryst; a sexual liaison (literary euphemism)
詩人は巫山の神女の故事を引いて、男女の親密な逢瀬をほのめかした。
The poet alluded to an intimate encounter through the legend of the goddess of Wushan.
雲雨巫山(うんうふざん)の使い方




雲雨巫山(うんうふざん)の例文
- 物語では、二人がひそかに結ばれる場面を雲雨巫山の故事に重ねて描いている。
- 古い詩には、雲雨巫山の一語で恋人たちの逢瀬をほのめかすものがある。
- 作者は雲雨巫山を引き合いに出し、男女の親密な交わりを婉曲に表現した。
- 『高唐賦』を読むと、雲雨巫山という表現の背景がよくわかる。
- 先生は、雲雨巫山は単に雲や雨を眺めることではなく、古典的な情交のたとえだと説明した。
まとめ
「雲雨巫山」は、男女が親密に結ばれることや、情交を婉曲に表す四字熟語です。『文選』所収の宋玉「高唐賦」の序にある、巫山の神女が「朝は雲、夕べは雨となる」と語った故事に由来します。「巫山雲雨」ともいいます。
この故事は宋玉が楚の襄王に語ったもので、夢で神女と結ばれた人物は先王(懐王)とされます。昔の詩や小説で男女の逢瀬を暗示するために使われる言葉であり、普通の恋心や天気の変化を表すだけの言葉ではありません。


















