【四字熟語】
屋梁落月
【読み方】
おくりょうらくげつ
【意味】
沈みかけた月が暗雲を押し開いて、屋根の梁を照らし、再び光明を見い出すこと。友人を思う切ない心情をいう。
【語源・由来】
「落月」は沈んでいく月のこと。「屋梁」は屋根を支えるはり、または屋根のこと。「落月空梁」ともいう。
【典拠・出典】
杜甫「夢李白」
【類義語】
・空梁月落(くうりょうげつらく)
・落月空梁(らくげつくうりょう)
【英語訳】
setting moon shop beam
英語例文
友人を思う切ない心情。Sad feelings to yearn for the friend.
友人を思う切ない心情。Sad feelings to yearn for the friend.
屋梁落月(おくりょうらくげつ)の使い方
健太くん、中国の詩人で杜甫という人がいるけど知ってる?
うん、松尾芭蕉を調べていたときに、杜甫に傾倒していたと書いてあった。
「奥の細道」の冒頭にも杜甫の人生である道中で息を引き取りたいと述べていて、「春望」を引用していると記されていたね。
屋梁落月は友を思う心が悲しいことだね。
屋梁落月(おくりょうらくげつ)の例文
- 田舎に一人置いてきた母を思うと屋梁落月のおもいだ。
- 彼から結婚を申し込まれたが、入院を余儀なくされ、彼をおもう屋梁落月の思いだ。
- 会社の同僚とは転勤により遠く離れてしまい。屋梁落月に満ちて切ない心情だ。
- 屋梁落月の毎日に夢にまでみた友の顔をありありと照らしてくれた。
まとめ
落月屋梁の想い。杜甫が甘粛にあって江南の獄につながれている李白の身の上を思うあまり、夢にみたことを詠じた詩の一節に「落月屋梁に満ち、猶疑う顔色を照らすかと」とあるのによる。意味は、西山に落ちかかった月が家の屋根一面にすさまじいまでに明るい光を投げていて、その同じ光は今し方魂が夢に自分を訪れていたところの李白のあの顔をまだありありと照らしているかと疑われ、凄絶の感が身にせまる、ということ。