【四字熟語】
厭離穢土
【読み方】
おんりえど
「えんりえど」とも言う
【意味】
仏教のことばで、けがれた現世を嫌って離れること。
【語源・由来】
「厭離」は嫌い離れること。「穢土」は穢れているこの世の意から。
【典拠・出典】
『往生要集』「序」
【対義語】
・欣求浄土(ごんぐじょうど)
【英語訳】
leave the corrupt world
corruptは「けがれた」という意味の形容詞。
英文例
彼は厭離穢土を願って旅立った。He started on a journey to want to leave the corrupt world.
英文例
彼は厭離穢土を願って旅立った。He started on a journey to want to leave the corrupt world.
厭離穢土(おんりえど/えんりえど)の使い方
健太くん、テストの結果はどうだった?
もう聞かないでよ。さんざんだったよ
あらあら。テストの点が悪いからって、厭離穢土しないようにね
努力不足は認めるよ。次こそはがんばるぞ!
厭離穢土(おんりえど/えんりえど)の例文
- 私が昔お世話になった恩師は、その後仏門に入り、厭離穢土で俗世から身を守るための修行ということで、もう何年も山にこもりっきりになっているそうだ。
- 厭離穢土とは言うものの、この世もそんなに悪くない。希望さえ捨てなければ、今よりきっと良い世の中になると私は信じている。
- 彼は事業に失敗して無一文になり、すっかりこの世に嫌気がさしたらしく、会う度に厭離穢土がどうのこうのと言っている。変な気を起こさなければよいが。
- 私の親友は最近仏教の教えにはまっていて、会うといろんな仏教用語で説教される。この間は、厭離穢土について1時間近く話をされて、すっかり疲れてしまった。
- 私は人間が努力して良く変えようとしているこの世界が好きだ。とても厭離穢土の考えに賛成する気にはなれない。
まとめ
厭離穢土(おんりえど/えんりえど)は仏教のことばで、「厭離」は嫌い離れること。「穢土」は穢れているこの世の意から、この世を穢(けが)れたものであるとして、嫌い離れるという意味です。その教えを否定するつもりではありませんが、この世は希望で満ちていると思います。この世界をよりよいものにして、次の世代へ引き継いでいきたいものです。