【四字熟語】
画蛇添足
「蛇を画きて足を添う」と訓読する。
【読み方】がだてんそく
がじゃてんそくとも読む。
【意味】
無用で不必要なものをつけ足すこと。余計なもの。また、無用なものをつけ足してしくじること。蛇の絵を描いて、蛇にはない足をたし描く意から。略して「蛇足」ともいう。
【故事】
昔、楚に祭りをする者がおり、その使用人たちに大杯の酒を振る舞ったことがあった。この酒は数人で飲めば足りず、一人で飲めば余るくらいであったから、使用人らは相談して、蛇の絵を最初に描き上げた者が酒を飲むことになったが、最初に描き上げた者が調子に乗って足まで描いていたところ、他の者が描き上げ「蛇には足がない」と言い、酒を飲んでしまった。最初に描き上げた者は、余計なことをしたばかりに酒を奪われてしまったという故事から。
【典拠・出典】
『戦国策』「斉策」
【類義語】
・蛇を画きて足を添う
・為蛇画足(いだがそく)
・為蛇添足(いだてんそく)
・妄画蛇足(もうがだそく)
【英語訳】
making an unnecessary addition (to)
gilding the lily
画蛇添足(がだてんそく)の使い方
健太くん。おはよう。あら、寝癖が付いたままよ。今日は宿題をちゃんとやってきたかしら?国語は漢字のテストがあるわよ。
おはよう。ともこちゃん。今日も可愛いね。でも、朝から口うるさいね。
健太くん。最後の一言は画蛇添足なのではないかしら。
ああ、ともこちゃん。これがいわゆる蛇足ってやつだね。ごめんなさい。
画蛇添足(がだてんそく)の例文
- 彼は、画蛇添足とは承知しながら、最後にもう一つ質問を尋ねないではいられなかった。
- これで一通り、今度の件について報告申し上げましたが、先生のような方にこれ以上は画蛇添足でしょう。
- この絵の、右に描かれている木は画蛇添足だと思わないかい?これは無くすべきかな。
- あの人は話の中へ、得意だと思い込んでいる洒落を無理に引っ張り出して画蛇添足するから話をしていて面倒くさい。
- もともとの原稿は、どんなものだったのだろうか、画蛇添足であると切り捨てられたラストシーンがあったそうだが、ファンとしては、なにが書かれていたのか気になる。