【四字熟語】
轗軻数奇
【読み方】
かんかすうき
【意味】
人の不運なようす。不遇、めぐりあわせの悪さ。
【語源・由来】
「轗軻」は、車が思うように進まないという意味。転じて、めぐりあわせの悪さから思うようにならないようす。「数奇」は、うきしずみのある、変化にとんだ生活をたどること。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・轗軻不遇(かんかふぐう)
・懐才不遇(かいさいふぐう)
【英語訳】
・A person’s misfortune
・A bad coincidence of fate
・Bad luck.
轗軻数奇(かんかすうき)の使い方
A君は進学しないらしいよ。
家業の工場が倒産しちゃって、進学する余裕がないんですって。就職するんでしょ?
そうらしいね。あんなに羽振り良かったのに・・・人生は轗軻数奇だよな。
A君本人がそんなに落ち込んでいないのが、せめてもの救いよね。
轗軻数奇(かんかすうき)の例文
- 自分がのし上がるために嘘をついて人をだまそうとしたが、逆にその嘘を利用されて自分がだまされた。あげくの果てに仲間からも信頼されず、轗軻数奇なことこの上ない。
- 結婚式当日、式場の階段で転び手首を骨折した。子供の時から轗軻数奇なる運命に振り回されている。
- コレクターは世界各国から大金を使いコレクションを増やしてきた。コレクションの数でギネスに載るという時に火事で全てのコレクションを失った。
まさに轗軻数奇な出来事だ。 - 轗軻数奇なる人にありがちなのは、人生の好機に気が付かないことだ。そして、チャンスを失い不運を呼び込んでしまう。前向きな思考や視点が必要なのだ。
- 政治家の不正が次々と取りざたされているにもかかわらず、政治家の定数削減については見通しがたちません。国民にとっては轗軻数奇なるありさまとなっています。
- ドイツの国民は28年間もの長い間、一つの壁で東西に分かたれ、轗軻数奇なる運命に翻弄された。
まとめ
物事がうまくいかない。何をやっても思うようにならない。
そんな風に感じる事はあるだろう。
視点を変えて、現状を受け入れたらどうだろうか。
現状で良いのだと思えば轗軻数奇なる出来事とはならない。
むしろ逆だ。ラッキーな出来事に変わる。運気も気持ちの持ちよう次第。
不幸を作り出しているのが自分なら、幸福を呼び込むのもまた自分なのだ。