著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

鬼面仏心【きめんぶっしん】の意味と使い方や例文(類義語・対義語・英語訳)

鬼面仏心

鬼面仏心の意味(類義語・対義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
鬼面仏心

【読み方】
きめんぶっしん

【意味】
表面は怖そうだが、内心はとてもやさしいこと。また、そのような人。

四字熟語の博士
「鬼面仏心」という四字熟語は、見た目が怖そうだけれども、中身はとても優しいということを表しているんだよ。
また、そのような性格を持つ人を指すこともあるんだ。
助手ねこ
そやから、「見た目は怖そうでも、中身はすごくやさしい」ってことやな。
外見だけ見て判断しない方がええってことやな。
これは、「見た目だけじゃなく、中身も大切」って教えてくれるんやで。

【典拠・出典】

【類義語】
・顔と心は裏表
・顔と心は雪と墨
・顔に似ぬ心

【対義語】
・人面獣心(じんめんじゅうしん)
・外面如菩薩内心如夜叉(げめんにょぼさつないしんにょやしゃ)
・あの声で蜥蜴食らうか時鳥

【英語訳】
having the face of a devil and the heart of Buddha
having a stern face but a tender heart

鬼面仏心(きめんぶっしん)の解説

カンタン!解説
解説

「鬼面仏心」っていうのはね、外見はちょっと怖っぽいけど、心の中はすごく優しいという意味なんだ。それに当てはまる人も同じく「鬼面仏心」って呼ぶことができるよ。

「鬼面」というのは、鬼みたいな怖い顔をしていること。でも「仏心」は、仏のように優しくて、他人に対して思いやりのある心を持っていることを意味しているんだ。

だから、「鬼面仏心の男」っていうと、見た目はちょっと怖そうだけど、実は心の中はすごく優しくて、人を思いやることができる男性のことを言うんだよ。それは見た目と中身が違うってことを表していて、その違いがこの四字熟語のポイントなんだね。

鬼面仏心(きめんぶっしん)の使い方

健太
昨日、学校からの帰り道、子供に近づいていく怖い顔のおじさんがいたから、子供に何かあったらどうしようと思って様子を見ていたんだ。
ともこ
ええっ。それで、子供は大丈夫だったの?どうなったの?
健太
それが、怖い顔のおじさんは、子供の落とし物に気づいて、持ってきただけだったらしくて、鬼面仏心、実は優しい人だったんだ。
ともこ
ああ。事件じゃなくてよかった。人は見かけで判断してはだめだっていうことね。

鬼面仏心(きめんぶっしん)の例文

例文
  1. 彼は、顔つきとは裏腹に本当に心優しく、鬼面仏心そのものの人物で、きっと、顔だけで判断されて損をすることが多いのだろうなと、彼の心中を考えると悲しくなった。
  2. ともこちゃんのお父さんは、常に仏頂面で近寄りがたいが、鬼面仏心、とてもやさしく、子供が大好きで、涙もろい、人情あふれる人だ。
  3. あの先生は、いつも怖いけれども、実は、鬼面仏心、本当は子どもが大好きで、優しくしたいが、子供のためと思い厳しくしていることを僕は知っている。
  4. ここの警察署には怖い顔で、屈強な人たちが揃っているが、鬼面仏心、市民の安全な生活のために尽力する優しい人たちだ。
  5. あそこのおじいちゃんは、毎朝、家の前で道路の方をにらんでいるが、鬼面仏心、あれは登校中の子供に危険がないか見守っているだけで、本当は優しいんだ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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