曲学阿世の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
曲学阿世
【読み方】
きょくがくあせい
【意味】
学問の真理にそむいて時代の好みにおもねり、世間に気に入られるような説を唱えること。真理を曲げて、世間や時勢に迎合する言動をすること。
「曲学阿世」という四字熟語は、真実の学問を歪めて、社会や力のある人々が好むような行動をとることを表しているんだよ。
それはな、真実を曲げて、人々が好きそうなことを言ったりすることやな。
大人の世界は難しいな、でもね、自分の正直さを忘れずに、真実を曲げずにいたいところやね。
これは、「自分の信念を持ち続ける大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
大人の世界は難しいな、でもね、自分の正直さを忘れずに、真実を曲げずにいたいところやね。
これは、「自分の信念を持ち続ける大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
「曲学」は真理を曲げた正道によらない学問。「阿世」は世におもねる意。「阿」はへつらいおもねる意。
【典拠・出典】
『史記』「儒林伝」
【類義語】
・阿世曲学(あせいきょくがく)
【英語訳】
prostitution of learning
twisting the truth and truckling to the times
曲学阿世(きょくがくあせい)の解説
カンタン!解説
「曲学阿世」という言葉は、学問や真実を曲げて、その時代の流行りや世間の好みに合わせて話すことを指すんだ。つまり、人々が気に入るような話をするために、本当のことを曲げてしまうことさ。
「曲学」というのは、正しい道から逸れた、つまり本来の学問から離れてしまったという意味。一方で、「阿世」というのは、人々の期待に応えるために、つまり世間におもねることを言うんだ。「阿」という字には、人々にへつらう、おもねるという意味があるんだよ。
例えば、「曲学阿世の徒」というフレーズは、真実を曲げて世間に気に入られようとする人々を指すんだ。ちなみに、この四字熟語は、『史記』の中の儒林伝という部分から来ているんだよ。
曲学阿世(きょくがくあせい)の使い方
父さんが、大学に進学するなら、あの大学は曲学阿世の徒ばかりだからやめておけって言うんだ。
へえ。名門大学じゃないの。でも、確かにあの大学出身者が多いあの新聞社は、政権に媚びへつらう記事ばかりね。
そうなんだよね。その大学を目指そうかと思っていたんだけど、考え直すことにしたよ。
まっすぐな性格の健太くんには、それがいいかもしれないわね。
曲学阿世(きょくがくあせい)の例文
- 日本の科学者はものをはっきり言わないし、世の風潮に迎合し、曲学阿世のことしか発言しないと言われている。
- 彼は、教授の座を虎視眈々と狙っているので、曲学阿世のことを平気で口にするため、同僚たちからは忌み嫌われている。
- 大学はなるべく政治の外にあって学問の最高峰である威厳を保持しなければならないのに、あの大学は政府の機関であり、官僚養成所であり、教授らはいたずらに権勢に媚びる曲学阿世の徒であると評されている。
- この大学病院は、権力にこびへつらう事ばかりが上手な曲学阿世の徒ばかりが集まっているから、生きていたいなら、違う病院にしたほうが良い。
- 吉田茂が、ある学者に対して曲学阿世の徒と言ったことは、今でも語り草になっているが、いつの時代にも、権力側の意志を代弁してばかりいる曲学阿世の徒ともいうべき学者がいるものだ。
曲学阿世の文学作品などの用例
- 一日に四合というのを、三合と書きかえるのは、曲学阿世の徒のすることです。<井伏鱒二・黒い雨>