【四字熟語】
局外中立
【読み方】
きょくがいちゅうりつ
【意味】
国際紛争で、当事国のどちらにも味方をしないで、中立的な立場を取ること。転じて、対立関係にある者のどちらにもつかないで、公平な態度を取ること。
【語源由来】
「局外」は、ある事柄に直接関係がないこと。また、関係がない立場。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・厳正中立(げんせいちゅうりつ)
【英語訳】
neutrality
局外中立(きょくがいちゅうりつ)の使い方
昨日、父さんと母さんが、派手に喧嘩をしていたんだけどね、僕は、局外中立を宣言しておじいちゃんの家に避難したんだよ。
あら、それは大変だったわね。仲裁しなくてもよかったの?ご両親は仲直りしたの?
ああ、きっと、今頃仲直りして、二人でデートにでも行っているんじゃないかな?いつもそうなんだよ。
なんだ。心配して損したわ。喧嘩するほど仲がいいっていうやつなのね。
局外中立(きょくがいちゅうりつ)の例文
- 徳川方にも京都政府にも荷担しないというのは、要するに局外中立の態度をとるということにほかならない。
- パークス襲撃事件等、外国使臣の感情を逆なでする不祥事件が相次いだあと、官軍の江戸城総攻撃があり、事件の後始末はつけたものの、いつ彼らの局外中立が崩れないとも限らないと、孝允は、しきりにそんな不安に怯えていた。
- イタリア王国軍は戦争初期の十ヶ月間、軍備不足という理由から局外中立を維持する道を選んだのだった。
- 家康は、一月の十八日前後、何の意図があってか、また、どういう連絡を取ったものか、自領岡崎まで双方から出向いて、ひそかに織田信雄と会見したが、厳に、局外中立を標榜している彼が、いったい何の魂胆があるのか。
- 横浜に至ったアメリカ側は、戦争の決着がつくまではストーンウォールをどちらにも売る気はないと、局外中立を宣言したのだった。