眼高手低の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
眼高手低
がんこうしゅてい
【意味】
眼識は高くても、実際の技能や能力は低いこと。
知識はあり、あれこれ批評するが、実際にはそれをこなす能力がないこと。
また、理想が高いものの実力がそれに伴わないこと。
理想はすごく高いんやけど、それを実現する力がまだ足りへん状況のことを言うんやな。
これは、「自分の理想と実力のギャップを自覚する」っていう意味があるんやで。
【語源・由来】
「眼高く手低し(めたかくてひくし)」と訓読する。
「眼高」は見る力が優れている。
「手低」は実行する力が未熟だという意味。
絵や文章などについて、目は肥えていて他人のものを批判するが、自分でつくりあげる能力はそなわっていない場合に使う。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・志大才疎(しだいさいそ)
・紙上談兵(しじょうだんぺい)
【英語訳】
・I am a critic of, but it can’t be created.
・The ideal is high, but the ability is not accompanied by it.
・Even if the flair is high, the actual technology and the ability are low.
眼高手低(がんこうしゅてい)の解説
「眼高手低」っていうのは、すごくたくさんの知識があるけど、実際にはそれを活用する技術や力が足りない、っていう状態のことを表す言葉なんだよ。
たとえば、お菓子作りのテレビ番組を見て、どうやって作るか全部知ってるけど、実際に自分で作ってみると全然うまくいかない、っていう時に使うんだ。「眼高手低」って言うときは、理想はすごく高いけど、それを達成する力が足りない、っていう意味になるんだよ。
これを日本語で読むときは、「めだかてひくし」と読むんだよ。めだかって魚の名前じゃなくて、ここでは「目が高い」という意味で、手が低いっていう意味で、「てひくし」って読むんだよ。
眼高手低(がんこうしゅてい)の使い方
眼高手低(がんこうしゅてい)の例文
- 口では高い理想を掲げているが、あまり頑張らない眼高手低タイプと言える。
- 彼女の力量では、いまだに眼高手低といったところだろう。
- 口だけアレコレと挟んでくるが、眼高手低なのであまり相手にされていない。
眼高手低になっている初子は、人の作品の批評はよく出来るのだった。
眼高手低の文学作品などの用例
- 眼高手低になっている初子は、人の作品の批評はよく出来るのだった。<瀬戸内晴美・青鞜>
- さうしてその自信が又一方では、絶えず眼高手低の歎を抱いてゐる我々に、我々自身の自信を呼び起す力としても働いてゐた〈芥川龍之介・あの頃の自分の事〉
つまり、理想は高いけれど、実力がそれに追いついていないという意味だね。