乾坤一擲の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
乾坤一擲
【読み方】
けんこんいってき
【意味】
運命を賭けて、いちかばちかの大勝負をすること。
えー、それはつまり、「運命を賭けて、もう全部をぶつける大勝負」ってことやな。
いちかばちかで、すべてをかけて挑むときに使うんやな。
これは、「大切な決断をするときの勇気と覚悟」を示す言葉なんやで。
いちかばちかで、すべてをかけて挑むときに使うんやな。
これは、「大切な決断をするときの勇気と覚悟」を示す言葉なんやで。
【語源・由来】
「乾坤」は天と地、陰と陽、転じて、さいころの奇数と偶数の目の意。また、天下を賭けるような大勝負をすること。「一擲」はさいころを一回だけ投げて勝負をすること。
【典拠・出典】
韓愈「過鴻溝」
【類義語】
・一六勝負(いちろくしょうぶ)
【英語訳】
take a great risk
a riskは「運にまかせた試み」という意味の熟語。
英文例
彼は乾坤一擲の大勝負に出たが、失敗した。He took a great risk bat failed the game.
英文例
彼は乾坤一擲の大勝負に出たが、失敗した。He took a great risk bat failed the game.
乾坤一擲(けんこんいってき)の解説
カンタン!解説
「乾坤一擲」っていうのは、運命を天にまかせて、成功するか失敗するか、すごく大きな勝負をすることを表すんだよ。一回だけサイコロを投げて、その結果に全てをかけるようなイメージだね。「乾」っていうのは天を、「坤」っていうのは地を指すんだ。「一擲」っていうのは、一回投げること。
この表現は、すごく大きなことを決めるときや、大きなチャレンジをするときに使うんだ。例えば、「乾坤一擲の大企画」っていうときは、成功すれば大きな利益が得られるけど、失敗すれば大きな損失が出るような大胆な企画を表しているんだ。
この四字熟語の出典は、韓愈という人が書いた「鴻溝を過ぐ」という詩から来ていて、「真に一擲を成して乾坤を賭す」というフレーズが出てくるんだよ。
乾坤一擲(けんこんいってき)の使い方
健太くん、昨日の代打、大当たりだったじゃない!
ありがとう、自分でもあの場面で打ててラッキーだったと思うよ。監督からも賭けだったて言われたし。
乾坤一擲だったというわけね。でも健太くんの実力があったからの結果よ。
そう言われるとなんだか照れちゃうな。これからもっと練習するから期待してね!
乾坤一擲(けんこんいってき)の例文
- 我社の業績は、年を追うごとに悪くなる一方だった。このままでは最悪、倒産してしまうという危機感から、社長は多額の借金をしてでも新商品の開発を決断した。この乾坤一擲が当たらなければ、我社に明日はない。
- 役者を目指していた彼女は、なかなか良い役に恵まれず、鳴かず飛ばずの日々が続いていた。そんな中、準主役に抜擢された彼女は、これが乾坤一擲だとばかりに、アドリブを入れまくった独自の演技を熱演し、結果、大ヒットした。
- 進路指導の先生からは、第一志望の大学には絶対に合格しないと言われたが、それがぼくのやる気に火をつけた。毎日猛勉強して乾坤一擲の覚悟で第一志望校を受験し、見事に合格することができたのだ。
- できれば穏便な毎日を過ごしたいのはやまやまだが、人生には乾坤一擲の決断を迫られる瞬間が必ず訪れる。
- 私の父はしがない町の商店から一念発起し、チェーン展開をはじめた。まさに乾坤一擲の決断だったが、これが大ヒットして、今では10店舗のオーナーだ。
乾坤一擲の文学作品などの用例
- 信玄はこれを迎えて、乾坤一擲の大合戦を敢行しようと思っていた。<井上靖・風林火山>
一回の行動で全てが決まる、そんな重大な決断をするときに使う表現なんだ。