自然淘汰の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
自然淘汰
【読み方】
しぜんとうた
【意味】
自然界で、生態的な条件や環境などにより、上手く適合するものは生存を続け、そうでない劣勢のものは自然に滅びていくこと。転じて、長い間には劣悪なものは滅び、優良なものだけが自然に生き残るという意味。
それに、へたくそなものは消えて、ええものだけが残る、ってこともあるんやな。
この言葉は、「強さや質の良さが生き残る自然のルール」を教えてくれるんやで。
【語源・由来】
「淘汰」とは選び分けるという意味。悪いものを捨てて、良いものを取ること。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・自然選択(しぜんせんたく)
・弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)
・生存競争(せいぞんきょうそう)
・適者生存(てきしゃせいぞん)
・優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
【英語訳】
natural selection
survival
survival of the fittest
obsolescenece
生物は自然淘汰によって進化を続ける。
Every creatures are evolving by the natural selection.
自然淘汰(しぜんとうた)の解説
「自然淘汰」っていうのは、自然の中で生き抜くための大きなルールの一つなんだ。このルールによると、自然の中で生き残るのは、その環境に一番合っているものだけ。それ以外のものは、時間がたつと自然に消えていくことになるんだ。
「淘汰」っていうのは、「選ぶ」っていう意味だよ。だから「自然淘汰」は、自然が「悪いものは捨てて、良いものだけを選ぶ」っていう役目を果たしてるということ。
この考え方は、進化論を提唱したダーウィンが最初に言い出したんだ。「劣悪なものは自然淘汰される」って言うときは、そのものが自然の中で生き残るには向いてないから、時間が経つと自然に消えていくってことを表しているんだよ。
たとえば、自然界では、強い動物や適応力のある動物が生き残って、弱い動物や適応力のない動物は次第に減っていく。これが自然淘汰なんだ。でも、これは自然界だけのことではなくて、ビジネスの世界でも同じように言えるんだよ。つまり、優れたビジネスや製品だけが生き残り、それ以外のものは市場から消えていく、これも一種の自然淘汰だね。
自然淘汰(しぜんとうた)の使い方
自然淘汰(しぜんとうた)の例文
- 会社ではいい仕事をしたものがいい給料をもらうのが当たり前だ、仕事のできないものはどんどん辞めていっても構わない。これこそが自然淘汰だ。
- 何か一つ流行るとそれに似たような商品がたくさん出回るが、結局は自然淘汰され、オリジナルかそれよりも質の良いものだけが残っている。
- ダーウィンは自然淘汰によってこそ自然は進化して行くのだと研究の中で確信した。
- 最近のテレビでは見るたびに出る人が変わって行く、実力のないものは自然淘汰され消えて行くのはよくあることだが、あまりにもサイクルが早すぎる。
- 今我々が生きている自然こそ自然淘汰によって進化してきた自然であり、今後も自然淘汰によって変化はもたらされていくだろう。
自然淘汰の文学作品などの用例
- どうしても時世に恰好の人物、自然淘汰の網の目をば第一に脱けて生残る逸物と見えた。<山田美妙・武蔵野>
- 自然淘汰に逆う療治。小児の撫育より手がかかる。半白の人果して此看護をうくる価値ありや。〈夏目漱石・修善寺日記〉