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百年河清【ひゃくねんかせい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

百年河清

百年河清の意味(語源由来・出典)

意味

【四字熟語】
百年河清

【読み方】
ひゃくねんかせい

【意味】
黄河の水が澄むのを長いこと待っている意から、まったく当てにならないことをいつまでも待つことのたとえ。

四字熟語の博士
「百年河清」という四字熟語は、ずっと待っても結果が出ない、まったく当てにならないことを待ち続ける様子を表しているんだよ。
黄河の水がきれいになるのを待つという、ほとんど無理なことを待つ、というイメージから来ているんだ。
助手ねこ
そうかい。それなら、「どんなに待っても結果が出ないようなことをずっと待ってる」ってことやな。
黄河の水がクリアになるのを待つなんて、ほとんど無理ゲーなんやな。
これは、「無理なことを待つ無駄さ」を教えてくれる言葉やね。

【語源・由来】
「百年」は、長い間。転じて、永久。「河」は、黄河のことで、「河清」は、黄河の水が澄むこと。黄河は黄砂を多く含み、常に黄色く濁っているのでこの名で呼ばれ、いつまで待っても水が澄むことはない。

【典拠・出典】
春秋左氏伝』「襄公八年」

百年河清(ひゃくねんかせい)の解説

カンタン!解説
解説

「百年河清」っていうのは、まあ、本当に待つことが難しい、もしくは不可能なことをずっと待ち続けることを指すんだ。イメージとしては、黄河っていう中国の川が、何百年待っても透明にならないっていうことを表しているんだよ。

なぜ黄河かっていうと、その川は黄色い土がたくさん混ざってて、だからいつまで経っても透明にならないんだ。だから、「百年」っていうのは、ずっと待ってるって意味だし、「河清」っていうのは、川がきれいになること。でも、実際にはそれは起こらないよね。

それを使って、「百年河清を待つ」っていう表現があって、それが省略されて「百年河清」ってなったんだ。この四字熟語の出典は、古代中国の歴史書「春秋左氏伝しゅんじゅうさしでん」の中にある話から来ているんだよ。

百年河清(ひゃくねんかせい)の使い方

ともこ
健太くんに勉強の大切さを訴え続けても、健太くんがこれを理解するのは百年河清を待つのとおなじよね。
健太
そんなことないよ。優しくてきれいな女の先生が担任になったら、がんばると思うよ。
ともこ
その程度のことでやる気になるの?今までの私の努力は何だったのかしら。
健太
大丈夫。僕が無駄にはしないよ。

百年河清(ひゃくねんかせい)の例文

例文
  1. 政治が分かりやすく、そしてクリーンになるのは百年河清だ。
  2. 悪人や罪人の根を絶やす事は百年河清です。
  3. 百年河清、きっとうちの犬はお手を覚える気がないんだ。
  4. ともこちゃんの料理が上手になるのは百年河清でしょう。
  5. 健太くんがテストで百点を取るなんて、百年河清ですよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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