【四字熟語】
按部就班
【読み方】
あんぶしゅうはん
【意味】
文章の構成に応じて語句を選択して使用すること。
順を追って実行すること。
時に、慣例にしばられ融通のきかないことにも使用される。
【語源・由来】
「部」「班」は分野・順序を意味し、文章を書く時にまず構成を決めてその後語句を選ぶことから、一定の順序や手順を踏んで事を着実に一歩一歩進めるという意味。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
to go through the proper procedures
to go through the proper procedures は必要な手順を踏むという意味。
按部就班(あんぶしゅうはん)の使い方
きのう一人で本棚を組み立ててみたんだけど、うまくいかなくて困っちゃったよ。
説明書はついてなかったの?
あったけど面倒でよく読まなかったんだ。これくらいできるかと思って。
ちゃんと読んで按部就班で組み立てなきゃダメよ。そのための説明書でしょ。
按部就班(あんぶしゅうはん)の例文
- 事故後の検証の結果、船長は会社が売りにしていた速度を追求するため、規約の按部就班を怠っていた。
- 災害復旧にはスピードが求められるが、応急復旧・仮復旧・本復旧と按部就班で進められた。
- 作文にしろ論文にしろ、文章を書く時は按部就班で進めることが大切である。
- 当時、政府から具体的な説明はなかったが、担当省内には按部就班で進められた交渉内容の詳細が残っていた。
- 能力に差がある人であっても、按部就班で作業を行った場合、効率が飛躍的に向上することは実証済みだ。
まとめ
何か目的に向かって順を追って実行するというのは、時に遠回りしているように思えることもあるかもしれません。しかし途中でうまくいかなくなり、再びスタート地点まで戻るようなことになれば二度手間であるうえにそれこそ遠回りになってしまいます。
急がば回れという言葉があるように、手順を踏むことは目的への一番の近道なのです。