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暗香浮動【あんこうふどう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

暗香浮動の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
暗香浮動

【読み方】
あんこうふどう

【意味】
暗闇の中で、どこからともなく花の香りがかすかに漂うこと。特に梅の場合についていうことが多い。かすかに感じる春の訪れを表す。

四字熟語の博士
「暗香浮動」という四字熟語は、暗闇の中で、不意に香りが漂ってくることを表しているんだよ。
特に、春を感じさせる梅の香りについて使われることが多いんだ。
そう、まるでふとした瞬間に、春の訪れを感じさせてくれるんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「暗闇でもふと香る花の香りに、春がきたな~って感じる」ってことかいな。
特に、春を感じさせてくれる梅の香りがよく使われるんやて。
うーん、これは「うっすらと感じる季節の移り変わり」を教えてくれる言葉やね。

【語源・由来】
暗香浮動の「暗香」とは暗闇の中、どこからともなく花の香りがすることを意味する、「浮動」はふわふわと漂っていること。

【典拠・出典】
林逋「山園小梅」

【類義語】
・暗香蓊勃(あんこうおうぼつ)
暗香疎影(あんこうそえい)

どれも同じ意味だが、暗香浮動を使うのが一般的

【英語訳】
feel spring by the fragrance of flowers bloomed.

英語例文
昨日はとてもいい陽気で、暗香浮動して春を感じた。
Yesterday it was so nice I felt spring by the fragrance of flowers bloomed.

暗香浮動(あんこうふどう)の解説

カンタン!解説
解説

「暗香浮動」っていう言葉は、夜の暗闇の中で、どこからともなく香る花の匂いのことを表しているんだよ。特に梅の香りについて使うことが多いんだけど、それがまるで春がそっと訪れてきたような感じをくれるんだ。

「暗香」という部分は、まさに暗闇の中で、どこからともなく花の香りが漂ってくるという意味だよ。「浮動」は、その香りがふわふわと空気中を漂っているという意味。

だから、「暗香浮動」とは、まるで見えないところから春の訪れを感じさせる花の香りがふわふわと漂っている、そんな美しい状態を表す言葉なんだよ。

暗香浮動(あんこうふどう)の使い方

健太
ともこちゃんなんだかとってもいい匂いがするね。暗くてはっきり見えないけど、お花が咲いてるのかな?
ともこ
本当にいい香りね。梅の香りみたい。たまには夜に散歩するのもいいものね。暖かいし気持ちがいいわ。
健太
こういうことを暗香浮動って言うんだな。もうすぐ春になるんだね
ともこ
もう春なのね。だからこんなに暖かいんだわ。花もたくさん咲いて、とても綺麗よ。もう少し見て行きましょうよ。

暗香浮動(あんこうふどう)の例文

例文
  1. この時期の深夜の梅園は、とても静かで暗香浮動して心地よい。もう春が近づいている。
  2. 春には散歩をするのが好きだ。花の香りが暗香浮動して目にも花にも美しく、歩いているだけでとても楽しく、気持ちがいい。
  3. 暗香浮動を初めて感じた。なんだかウキウキする気分だ。いい匂いがして天気もいいから自然とスキップをしてしまう。
  4. 日本の四季はそれぞれ違ってそれぞれに楽しみがある。特に春は暗香浮動し自然と始まりが感じられれる。一番好きな季節の一つだ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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