【四字熟語】
青息吐息
【読み方】
あおいきといき
【意味】
非常に困ったり、苦しんだり、悩んだりするときに発するため息。またそのようなときの状態。
困難や心配を乗り切ることができそうもなく、苦しみ悩む様子、または状態のこと
【語源・由来】
「青息」は苦痛に耐えられないときの息のことです。「吐息」と続いて「息」を重ねることで、意味を強調しています。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・四苦八苦(しくはっく)
・七難八苦(ひちなんはっく)
【英語訳】
・suffering
・have a hard time (of it)
・be at one’s last gasp《口語》
・be in great distress. 《形式ばった表現》
青息吐息(あおいきといき)の使い方
あーあ、気が重いなあ。
なにかあったの?
試験が追試になっちゃって・・・・・・。これに受からないと落第なんだよ。
青息吐息といったところね。
青息吐息(あおいきといき)の例文
- 相次ぐ公共料金の値上げに加え、この物価高では青息吐息だ。
- 相次ぐ取引先の撤退により、我が社は今、青息吐息の状態だ。
- 今は青息吐息だが、これを乗り越えればなんとかなる。
- 私が青息吐息であるのに対し、彼は順風満帆だった。
- はてしないインフレで、今はただ青息吐息の状態だ。
まとめ
【青息吐息】の「青」にはそもそも、「未熟な」や「年若い」、「わずかな」、「かすかな」などの意味を含みます。「青息」が「苦しいときの息」となるのは、かすかな息、息をしているのかどうか、わからないほどのかすかな息遣いを表しています。
もちろんこの「息」は激しい運動をしたり、病気のためなど、肉体的な条件でなるものではありません。この四字熟語の大前提は、不安定な精神状態。心配事や悩みごとなどから解決策も見いだせず、息をするのも苦しい、息も絶え絶えになっている様子を示しています。
したがって、【青息吐息】は厳しく追い詰められている環境と精神状態であることを示すのです。