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一網打尽の読み方・意味とは?(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
一網打尽
【読み方】
いちもうだじん
【意味】
ひとまとめに捕まえること。多くは悪人や犯罪集団などに用いる。すべて捕らえるという意味で使用される。
そうか、それはつまり、「一度で全部を捕まえる」ってことやな。網で魚を捕るときみたいに、一度にすべてを解決したり、問題を片付けるんやな。
これは、「効率よく問題を解決する」ことを教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
昔、宋の宰相は、帝の情け深い詔(言葉)を下す習慣を嫌っていたので、この習慣を握りつぶしていた。このことに憤った王洪辰は、宰相の親族の悪事を暴いて獄につなぎ、「吾、一網に打ち去り尽くせり」と言ったという。これによって宰相も失脚した。
一度に網を投げて魚をまとめて捕らえるという由来もある
【典拠・出典】
『宋史(そうし)』范純仁伝(はんじゅんじんでん)
【類義語】
・一網無遺(いちもうむい)
・一瀉千里(いっしゃせんり)
・一気呵成(いっきかせい)
【英語訳】
wholesale arrest、catching the whole herd with one throw、roundup
例文 一網打尽に逮捕する。
make wholesale arrests.
make wholesale arrests.
一網打尽(いちもうだじん)の解説
カンタン!解説
「一網打尽」っていうのは、ひとつの網で全部の魚や動物を捕まえることを表すんだよ。でも今では、この言葉は犯人や悪者を一度に全部捕まえることを指すようになっているんだ。
このフレーズは元々、『呂氏春秋』という古い中国の書物に出てくる祈祷師の話から来ていると言われているんだ。その祈祷師は四方全てにネットを張って、四方から来る獲物を全部捕まえようと祈ったんだよ。
「打尽」は「全部捕まえる」っていう意味で、「打」は動詞の上についてその動作を強調する役割を果たすんだ。
この言葉の出典は『宋史』という歴史書で、特に范純仁という人物の伝記に出てくるんだよ。
一網打尽(いちもうだじん)の使い方
昨日の刑事ドラマおもしろかったね~!
クライマックスのところで胸が熱くなって泣きそうになっちゃったよ!
今まで追っていたテロリストを一網打尽にするところなんてもうスカッとしたわ!
ネズミ一匹残さないようなあの追い詰め方は圧巻だったね!
一網打尽(いちもうだじん)の例文
- 外国の警察が麻薬組織を一網打尽したというニュースが流れた。
- 良いポイントに網を仕掛けたので、魚を一網打尽にすることに成功した。
- ベテラン刑事の勘によって、犯罪組織を一網打尽することができた。
- 住民の皆様の安全安心な暮らしの為に、犯罪を一網打尽にしなければなりません。
- この世の中から、悪人を一網打尽にできたらいいのに。
一網打尽(いちもうだじん)の文学作品などの用例
- 都合十四名の同志が、この日、一網打尽に検挙されてしまった。<瀬戸内晴美・遠い声>
転じて、犯人などを一気に捕らえることを意味するようになったんだ。