著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

抜来報往【ばつらいほうおう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
抜来報往

「抜く来たり報く往く」とも読む。

【読み方】
ばつらいほうおう

【意味】
速やかに来て、速やかに往くこと。また、たびたび行き来すること。

【語源・由来】
「抜」と「報」ともに疾いという意味。「抜来」は疾く往くこと。

【典拠・出典】
礼記』「少儀」

抜来報往(ばつらいほうおう)の使い方

ともこ
健太くんの友達がまた遊びに来ていたの?
健太
彼はいつも抜来報往、あわただしくやってきて、あわただしく帰っていくんだよね。
ともこ
もっとゆっくりしていけばいいのにね。
健太
忙しいんだと思うよ。

抜来報往(ばつらいほうおう)の例文

  1. ネットを光回線にしてから抜来報往といった感じで、サクサクつながります。
  2. 健太くんは実家と自分の家を抜来報往しているようです。
  3. 昔は抜来報往している船があったんだけど、今では観光客も見てのとおりほとんどいないし、一日一便しかないんだよね。
  4. ともこちゃんと健太くんは交換日記をしていて、その日記は順調にお互いを抜来報往しています。
  5. 必死に書いた論文をようやく先生に提出したものの、抜来報往してダメ出しと再提出を繰り返したのち、ようやく合格をもらいました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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