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出典:説苑(ぜいえん)の四字熟語一覧

『説苑』(ぜいえん)は、中国古代の歴史故事集で、前漢の学者劉向(りゅうきょう)によって編纂されたものです。本書は上古から漢代にかけての逸話や故事を集め、その中に教訓的な議論を織り交ぜています。『説苑』の目的は、天子を戒めるための逸話を採録することで、時の成帝を諫める意図があったと言われています。

書の中身としては、古来の説話、寓話、逸話などが収められており、これにより儒教的な理念に基づいて歴史や政治を解釈していることが示されています。当時、儒教は既に広く普及しており、その影響を色濃く反映しています。もともとは50編からなる作品でしたが、多くが散逸してしまい、現在は宋代の学者、曾鞏(そうきょう)によって復元された20巻の形で知られています。

また、劉向が『説苑』の真の著者であるか、あるいは編集者や校訂者であるかについては議論が存在します。彼自身が『説苑雑事』という宮中の書物を校正し、『新苑』と名付けたと書いている記録があります。これに基づくと、彼は著者というよりも編者や校訂者と言えるでしょう。

さらに、『説苑』には多くの諸子百家の著述と一致する話が含まれていますが、原書が失われているため、この書でしか知ることができない話も存在します。そのため、異伝や異聞を記録した貴重な資料として、現代でも学術的な価値を持っています。

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