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愛屋及烏【あいおくきゅうう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

【四字熟語】
愛屋及烏

漢文の書き下し文では『屋(おく)を愛して烏に及ぶ』と読みます。

【読み方】
あいおくきゅうう

【意味】
偏愛すること。溺愛、盲愛すること。

【語源・由来】
屋烏及愛(おくうのあい)と同じ意味です。その人への愛情が余りに強すぎるために、その人の住む家の屋根に止まっているカラスのことまで好きになってしまう、愛している相手に関連するすべてを無条件に好きになってしまうことを示します。

【典拠・出典】
説苑』「貴徳」

【類義語】
・屋烏及愛(おくうのあい)
愛及屋烏(あいきゅうおくう)

【英語訳】
・Love me, love my dog.


愛屋及烏(あいおくきゅうう)の使い方

健太
このペンかっこいいでしょ!
ともこ
あら、随分高そうな万年筆ね。どうしてまた?
健太
憧れの芸人作家が持っていたんだ! まんまコレなんだよ!
ともこ
あなたの愛屋及烏にはあきれちゃうわ! 芸人作家さんにならって何か書けるといいわね。

愛屋及烏(あいおくきゅうう)の例文

  1. 彼の彼女に対する愛屋及烏は他のファンの追随を許さなかった。
  2. 彼女は彼への愛屋及烏のあまり、彼に関わるすべてを無条件で好きになった。
  3. 公金に手をつけたのも、彼への愛屋及烏の果てのことだった。
  4. 愛屋及烏にもほどがあります! いい加減、目を覚ましてください。

まとめ

愛屋及烏(あいおくきゅうう)と愛及屋烏(あいきゅうおくう)は、屋烏及愛(おくうのあい)と同じ意味です。出典は「尚書大伝(しょうしょだいでん)」の『武成』にこの言葉を見ることができます。
「愛、屋烏に及ぶ。其の人を愛する者は屋上の烏を兼ね、其の人の憎む者はその余胥(よしょ)を憎む、怒りは水中の蟹にも移り、愛は屋上の烏にも及ぶ」。
これらに類似した句もあります。
「愛すればすなわちその悪を知らず、憎んではついにその然を忘る」
愛が深すぎると、物事を冷静に判断することができなくなってしまうもののようです。
気をつけたいものですね。


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