【四字熟語】
咳唾成珠
【読み方】
がいだせいしゅ
【意味】
一つ一つの言葉、一言一句が珠のようにとても美しく、詩文の才能がきわめて豊かなこと。
また、権力者の言葉は一つ一つ、一言一句が敬意を払われるほど、権力や勢力が盛んな様子。
【語源由来】
「咳唾」は咳と唾、または他人の言葉を敬っていう語の意味です。「珠」は、真珠や宝玉のことで「成珠」は珠玉になることです。
口から出る咳(せき)や唾(つば)が珠玉になるということから、ちょっとした一言などでも珠のように美しく素晴しいという意味となります。
転じて、詩文の才能に富むたとえや権力者の権力や勢力が盛んなたとえに使われます。
本来、権力者の言葉が人々に恐れられるという意味で使われていましたが、後に文才に富んでいて立派な作品になる意味で用いるようになりました。
一般的には「咳唾珠を成す」という形で用いられます。
【典拠・出典】
『後漢書』「趙壱伝」
咳唾成珠(がいだせいしゅ)の使い方
咳唾成珠(がいだせいしゅ)の例文
- 将軍は咳唾成珠と崇められました。
- あの作家は咳唾成珠の才能の持ち主だ。
- あの人は誰もが魅了される話し方をされる、咳唾成珠のアナウンサーだ。
- 咳唾成珠の落語家となる決意をした。
- 政治家になるには咳唾成珠とも言える能力を身につけることだ。
まとめ
咳唾成珠(がいだせいしゅ)は「一つ一つの言葉、一言一句が珠のようにとても美しく、詩文の才能がきわめて豊かなこと。また、権力者の言葉は一つ一つ、一言一句が敬意を払われるほど、権力や勢力が盛んな様子」です。
「咳唾」は咳と唾、または他人の言葉を敬っていう語の意味です。「珠」は、真珠や宝玉のことで「成珠」は珠玉になることです。
口から出る咳(せき)や唾(つば)が珠玉になるということから、ちょっとした一言などでも珠のように美しく素晴しいという意味となり、転じて、詩文の才能に富むたとえや権力者の権力や勢力が盛んなたとえに使われます。
本来、権力者の言葉が人々に恐れられるという意味で使われていましたが、後に文才に富んでいて立派な作品になる意味で用いるようになりました。
一般的には「咳唾珠を成す」という形で用いられます。