【四字熟語】
臥竜鳳雛
【読み方】
がりょうほうすう
日本漢字能力検定
準1級【意味】
才能がありながら、機会に恵まれず、実力を発揮できないでいる者のたとえ。また、将来が期待される有望な若者のたとえ。
【語源・由来】
『蜀志』諸葛亮より。「竜」は、想像上の動物。「伏竜」は、水の中に隠れている竜。「鳳雛」は、鳳凰という想像上の鳥の雛。「竜」も「鳳」も霊獣で、すぐれた人物のたとえ。中国三国時代、人を探していた蜀の劉備に、司馬徽が「伏竜と鳳雛がおります」と進言したことによる。「伏竜」は諸葛亮を、「鳳雛」は龐統をたとえたもの。「伏竜」は、「ふくりゅう」とも読む。
【類義語】
・猛虎伏草(もうこふくそう)
・伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)
・孔明臥竜(こうめいがりょう)
【英語訳】
hidden able person
ableは「優秀な」という意味の形容詞。
英文例
彼は臥竜鳳雛だった。He was hidden able person.
英文例
彼は臥竜鳳雛だった。He was hidden able person.
臥竜鳳雛(がりょうほうすう)の使い方

聞いたわよ、陸上部の100m選手を野球部に引き抜いたんですって?

よく知ってるね。足が速い人が是非とも欲しかったんだよ。狙い通り、野球をやっても大活躍さ

野球に関しては臥竜鳳雛だったわけね

足を期待してたんだけど、守備もバッティングも才能ありだったんだ
臥竜鳳雛(がりょうほうすう)の例文
- 私の同期の彼は、今までは存在感が薄く、どちらかと言うと冴えない感じの人だったが、上司が変わって重要な役柄に抜擢されてからは、その才能を発揮して大活躍している。今にして思えば臥竜鳳雛な人だったのだ。
- 社内で眠っている才能を引き出すために、いろいろな社内コンテストを開催することになった。これできっと臥竜鳳雛を見つけることができる。
- 今でこそ有名な漫画家になっている彼女だが、きっかけは、彼女の同人誌がある漫画家の目にとまり、臥竜鳳雛のようにアシスタントとして抜擢されたことだった。
- 新人採用については、つねに臥竜鳳雛を見つけるつもりで緊張感をもって行っていきたい。
- プロ野球のスカウトは、きっと全国各地に眠っている臥竜鳳雛を見つけるプロだろう。
まとめ
「臥竜」は寝ている竜、「鳳雛」は中国の伝説上の鳥、鳳凰の雛から転じて、臥竜鳳雛(がりょうほうすう)は、才能はあっても、機会がないために才能を発揮できない人のことを表す言葉となりました。才能があっても、それが見出されて活躍の場が与えられなければ意味がありません。こうした才能あふれる人たちが活躍できるよう、周りがしっかりと見極めなければならないでしょう。