【四字熟語】
曲学阿世
【読み方】
きょくがくあせい
【意味】
学問の真理にそむいて時代の好みにおもねり、世間に気に入られるような説を唱えること。真理を曲げて、世間や時勢に迎合する言動をすること。
【語源・由来】
「曲学」は真理を曲げた正道によらない学問。「阿世」は世におもねる意。「阿」はへつらいおもねる意。
【典拠・出典】
『史記』「儒林伝」
【類義語】
・阿世曲学(あせいきょくがく)
【英語訳】
prostitution of learning
twisting the truth and truckling to the times
曲学阿世(きょくがくあせい)の使い方
父さんが、大学に進学するなら、あの大学は曲学阿世の徒ばかりだからやめておけって言うんだ。
へえ。名門大学じゃないの。でも、確かにあの大学出身者が多いあの新聞社は、政権に媚びへつらう記事ばかりね。
そうなんだよね。その大学を目指そうかと思っていたんだけど、考え直すことにしたよ。
まっすぐな性格の健太くんには、それがいいかもしれないわね。
曲学阿世(きょくがくあせい)の例文
- 日本の科学者はものをはっきり言わないし、世の風潮に迎合し、曲学阿世のことしか発言しないと言われている。
- 彼は、教授の座を虎視眈々と狙っているので、曲学阿世のことを平気で口にするため、同僚たちからは忌み嫌われている。
- 大学はなるべく政治の外にあって学問の最高峰である威厳を保持しなければならないのに、あの大学は政府の機関であり、官僚養成所であり、教授らはいたずらに権勢に媚びる曲学阿世の徒であると評されている。
- この大学病院は、権力にこびへつらう事ばかりが上手な曲学阿世の徒ばかりが集まっているから、生きていたいなら、違う病院にしたほうが良い。
- 吉田茂が、ある学者に対して曲学阿世の徒と言ったことは、今でも語り草になっているが、いつの時代にも、権力側の意志を代弁してばかりいる曲学阿世の徒ともいうべき学者がいるものだ。