曲学阿世の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
曲学阿世
【読み方】
きょくがくあせい
【意味】
学問上の真理や正しい考えを曲げて、世間や権力者に気に入られるような言動をすること。

「曲学阿世」は、学問の正しさを曲げ、時勢や権力者におもねることだよ。『史記』の儒林列伝に由来する言葉なんだ。

人気や利益のために、研究の結果を都合よく変えてしまうような態度を戒める言葉なんだニャ。
【語源・由来】
『史記』「儒林列伝」に、学者の轅固が公孫弘に「正学を務めて以て言え、学を曲げて以て世に阿ること無かれ」と戒めた話が見える。「曲学」は学問の筋を曲げること、「阿世」は世におもねること。学問の正しさよりも人気や利益を優先する態度を戒める言葉である。
【典拠・出典】
『史記』「儒林伝」
【類義語】
・阿世曲学(あせいきょくがく)
【英語訳】
to distort scholarship to curry favor with the powerful; to compromise the truth for popularity
曲学阿世(きょくがくあせい)の解説
解説
『史記』の故事では、学者の轅固が公孫弘に、学問を曲げて世に迎合しないよう忠告しているんだ。ここで問題にされているのは、知識の量が足りないことではなく、知っていることや信じる学説を、出世や人気のために都合よく変えてしまう姿勢なんだよ。
だから「曲学阿世」と判断するには、学者同士の結論が違うというだけでは足りないんだ。資料に基づく真剣な異論と、根拠を意図的に隠して人に気に入られようとする行為は区別しなければならないよ。古代の戒めなのに、研究の信頼性や情報の扱い方を考える現代にも通じるところが、この四字熟語の興味深さなんだ。
曲学阿世(きょくがくあせい)の使い方

物語の学者は、権力者に気に入られるために研究結果を書き換えたんだね。

本当の資料を無視して、都合のよい説だけ発表したそうだよ。

それは曲学阿世という言葉に当てはまるね。

学問では証拠や事実を大切にしたいな。
曲学阿世(きょくがくあせい)の例文
- 権力者に迎合して研究内容を曲げることを、曲学阿世という。
- その小説には、出世のため曲学阿世に走る学者が登場する。
- 史書を読み、曲学阿世を戒める言葉の由来を学んだ。
- 都合の悪いデータを隠した研究者は、曲学阿世だと批判された。
- 意見の違いがあるだけで相手を曲学阿世と決めつけるべきではない。
曲学阿世の文学作品などの用例
- 一日に四合というのを、三合と書きかえるのは、曲学阿世の徒のすることです。<井伏鱒二・黒い雨>
まとめ
「曲学阿世」は、学問の真理を曲げ、世の中の権力や人気に迎合することです。『史記』「儒林列伝」に、轅固が公孫弘に「学を曲げて以て世に阿ること無かれ」と戒めた話があります。単に意見が異なる学者や、特定の学校の出身者を非難するための語ではありません。


















