著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

背水之陣【はいすいのじん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
背水之陣

【読み方】
はいすいのじん

【意味】
必死の覚悟で事に当たること。また、後にひけない困難な状況や立場のこと。

【語源・由来】
川や海を背にして、退却できないような陣形で戦うことからいう。中国漢の韓信が趙と戦ったとき、自軍の兵が寄せ集めのうえ、遠征で疲れていたので、わざと川を背にした陣を敷いて退却できないようにし、決死の覚悟で前進して大勝利をおさめたという故事から。

【典拠・出典】
史記』「淮陰侯伝」

【類義語】
破釜沈船(はふちんせん)

背水之陣(はいすいのじん)の使い方

健太
背水之陣で事に当たるとできないことはないよね。
ともこ
そうね。だからってテストの度に、前日になって背水之陣であわてて勉強するのはどうかと思うわ。
健太
ぎりぎりにならないとやる気が出ないんだよ。
ともこ
もっと精神を鍛えて、日ごろからこつこつ勉強をすべきだと思うわ。

背水之陣(はいすいのじん)の例文

  1. 失敗するとともこちゃんにどんな目にあわされるかわからない、背水之陣を敷いて挑もう。
  2. 背水之陣の覚悟で勉強をしたので、無事合格することができました。
  3. 明日が締切だから背水之陣で仕事に臨んでいます。
  4. あのチームはいつも背水之陣にならないと本領を発揮できないから、安心して試合を見ることができないんだ。
  5. 背水之陣の気持ちでやらないと失敗しますよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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