著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

筆力扛鼎【ひつりょくこうてい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
筆力扛鼎

「筆力鼎を扛(あ)ぐ」とも読む。

【読み方】
ひつりょくこうてい

【意味】
文章の筆力が非常に強いこと。

【語源・由来】
「筆力」は筆づかい、勢いをいう。中唐の韓愈が張籍の文章をほめたたえて言った言葉。
「扛鼎」は鼎を持ち上げること。鼎は両耳と三本の脚をもつ金属の器で食物の煮炊きに用いる。重い物の代表。または権勢の象徴とされる。

【典拠・出典】
韓愈「病中贈張十八」

筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)の使い方

健太
ともこちゃんの書いた小説は筆力扛鼎で、とてもいい作品だね。
ともこ
自信作なのよ。
健太
これは編集者に見せたほうがいいよ。
ともこ
本当に?じゃあ、勇気を出して編集者に送ってみるわ。

筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)の例文

  1. 若いころの彼の作品は筆力扛鼎だったけれども、歳を取ってからは駄目だね。
  2. 健太くんの小説は筆力扛鼎、力強く訴えたいことが伝わってきます。
  3. 大作でしたが、筆力扛鼎な文章で、最後まで飽きずに読むことができました。
  4. ともこちゃんは筆力扛鼎な作品を書くことで定評があります。
  5. 健太くんの作る詩は筆力扛鼎で、心に直接訴えかけてきます。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。