艱難辛苦の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
艱難辛苦
【読み方】
かんなんしんく
【意味】
非常な困難にあって苦しみ悩むこと。つらい目にあって悩むこと。
難関やハードルが立ちはだかっても、そこを乗り越えようとする強さを示す言葉やな。
これは、「どんな大変なことでも頑張る姿勢」を教えてくれるんやで。
【語源由来】
「艱」「難」はともにつらい、苦しい、悩むこと。「辛苦」はつらく苦しいこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・四苦八苦(しくはっく)
・七難八苦(しちなんはっく)
・焦心苦慮(しょうしんくりょ)
・千辛万苦(せんしんばんく)
・粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)
・艱苦辛苦(かんくしんく)
・辛苦艱難(しんくかんなん)
・艱難苦労(かんなんくろう)
・苦行難行(くぎょうなんぎょう)
・困苦艱難(こんくかんなん)
・天歩艱難(てんぽかんなん)
・難行苦行(なんぎょうくぎょう)
【英語訳】
・trials and tribulations
・hardships
艱難辛苦(かんなんしんく)の解説
「艱難辛苦」っていうのは、とっても大変なことや困難な状況に直面して、すごく苦しんで悩むことを表すんだよ。「艱」や「難」は、とても辛くてつらい、悩ましいっていう意味。そして「辛苦」は、とても苦しいこと、つらい思いをすることを表しているんだ。
言葉でイメージするなら、山を登る時に道が険しくて足元がぐらつき、息も絶え絶えで、でも頂上を目指して必死になって進み続ける、そんな状態だよ。
例えば、「艱難辛苦を乗り越えて成功する」って言うときは、たくさんの困難や苦労を乗り越えて、ついに目標を達成した、という意味になるんだ。大変なことがあったけど、それを乗り越えて最後はうまくいった、という感じだね。
艱難辛苦(かんなんしんく)の使い方
艱難辛苦(かんなんしんく)の例文
- 妊娠している間の10ヶ月は、つわりや立ちくらみが続き、まさに艱難辛苦の日々だった。
- 私が過ごした人生は艱難辛苦の青春時代だったから、正直淡い恋などした覚えはない。
- 艱難辛苦の人生だからといって、彼の犯罪が許される訳ではないのは明白である。
- 彼女はステージで艱難辛苦といえる経験を語り、会場にいる観客の涙を誘っていた。
- 艱難辛苦に耐えてきたからこそ、今の生活のありがたみを身に染みて感じるというものである。
艱難辛苦の文学作品などの用例
- おのれが経験なしたる艱難辛苦の事情はさらなり<坪内逍遥・小説神髄>
つらい状況を乗り越える様子を描いているんだ。