不倶戴天の意味(語源由来・出典)
【四字熟語】
不倶戴天
【読み方】
ふぐたいてん
【意味】
同じ世には一緒にはいない、同じ天の下には生かしてはおけないと思うほど恨み・怒りの深いこと。もとは父の仇を言った。
「不倶戴天」、これは相当深い恨みや怒りを抱えていて、その相手と同じ世界に生きることが許せない、つまり同じ空の下で生きることが耐えられないほど強く敵意を抱くことを表す言葉だよ。
ええ、それは、つまり、「あんまり腹立てて、相手と一緒にこの世にいることが許せへん」っていうほど怒ってる状態やな。
同じ空の下にいることすら許せへんほど、相手を見て腹が立つんや。
これは、「怒りがピークに達した状態」を言う言葉なんやで。
同じ空の下にいることすら許せへんほど、相手を見て腹が立つんや。
これは、「怒りがピークに達した状態」を言う言葉なんやで。
【語源・由来】
「父の讐は倶に天を戴かず」より。
【典拠・出典】
『礼記』「曲礼・上」
不倶戴天(ふぐたいてん)の解説
カンタン!解説
「不倶戴天」っていうのは、すごく深く恨んだり、憎んだりして、同じ空の下に一緒にいることすら許せないほど、その人や事を嫌っている状態を指すんだよ。これは、自分の父親が悪いことをされたことをずっと忘れずに、それを恨み続けることから来ているんだ。
「倶には天を戴かず」っていうのは、同じ空の下には一緒にいられないっていう意味で、「倶」っていうのは「一緒に」、「戴」っていうのは「頭にのせる」、つまり「空の下にいる」という意味になるんだ。
「不倶戴天の敵」っていう使い方をすると、その敵を本当に深く憎んで、その敵とは絶対に和解できない、という感情を表しているんだ。
ちなみに、この言葉は『礼記』という古い中国の書物から来ているんだよ。
不倶戴天(ふぐたいてん)の使い方
消費税がまた上がるんだね。
そうなのよ。政治家は庶民の不倶戴天の敵よ。
カップラーメンの値段を400円と答えたり、毎月1500万円のおこづかいをもらったりしている人たちにとっては消費税なんて20%になっても大したことはないんだろうね。
難しい勉強ばかりじゃなくて、庶民感覚を学んでほしいわよね。
不倶戴天(ふぐたいてん)の例文
- 不倶戴天の仇敵の前に、膝を屈しなければならないなんて屈辱的です。
- 父を退職に追い込んだその会社は、娘の私にとって不倶戴天でした。
- 昔から仲は良くなかったけど、呉越同舟で協力することもあった、でもあの事件からは、不倶戴天の仲です。
- ともこちゃんを泣かした健太くんは、僕にとって不倶戴天です。
- 不倶戴天の敵を倒すチャンスが回ってきました。
不倶戴天の文学作品などの用例
- 彼は一度斬ろうとして立ち上がったのであった。不倶戴天の憎しみを、あの瞬間、確かに藤十という老野武士に感じたのである。<井上靖・戦国無頼>