著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

百八煩悩【ひゃくはちぼんのう】の意味と使い方や例文(語源由来)

【四字熟語】
百八煩悩

【読み方】
ひゃくはちぼんのう

【意味】
人間が持っている多くの迷いのこと。

【語源・由来】
「煩悩」は仏教語で人間の悩みや苦しみのこと。それが全部で一〇八種類あるという。
人間は六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を持っていて、その一つずつにそれぞれ好・悪・平の三種があって十八種の煩悩となる。さらにそれらが浄・染の二種に分かれて三十六種、これが過去・現在・未来の三種にわたって人を悩ますので合計一〇八種となるとする。なお、他説もある。

【典拠・出典】

百八煩悩(ひゃくはちぼんのう)の使い方

健太
明日はもう大晦日だね。
ともこ
そうね。健太くんは除夜の鐘をつきに行くの?
健太
なんのために除夜の鐘をつくの?
ともこ
百八煩悩を振り払うために除夜の鐘をつくのよ。健太くんは煩悩で頭がいっぱいだから、鐘をついたほうがいいわよ。

百八煩悩(ひゃくはちぼんのう)の例文

  1. 百八煩悩から逃れるために、毎日座禅を欠かしません。
  2. 百八煩悩を払って、気持ちよく新しい一年を迎えたい。
  3. 人間に生まれたからには百八煩悩から解き放たれることは無理なんだろうか。
  4. 百八煩悩があるせいで、人は苦しむんだ。
  5. 修行を積んで百八煩悩を振り払おう。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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