著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

韋編三絶【いへんさんぜつ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

【四字熟語】
韋編三絶

【読み方】
いへんさんぜつ

【意味】
何度も繰り返して本を読むこと。また熱心に学問することのたとえ。

【語源・由来】
「韋編」は文字を書いた木の札(木簡)や竹の札(竹簡)を革紐で綴ったもので、紙出現以前の古代中国の書物。「三絶」は三度、また何度も断ち切れることから。

【典拠・出典】
史記』「孔子世家」

【類義語】
読書百遍(どくしょひゃっぺん)

【英語訳】
repeat reading

repeatは「繰り返す」という意味の動詞。
英文例
彼はその本が大好きで韋編三絶した。He very liked the book and repeated reading.

韋編三絶(いへんさんぜつ)の使い方

ともこ
私が大好きな作家さんの新刊が発売されるのよ!
健太
それは楽しみだね
ともこ
もう、韋編三絶なぐらい読み込むつもりよ
健太
すごい入れ込みようだなあ

韋編三絶(いへんさんぜつ)の例文

  1. 私はその作家の本が大好きで、新刊が出る度に韋編三絶している。
  2. 彼は学生時代に韋編三絶して、優秀な成績をおさめた。
  3. 韋編三絶するぐらい好きな本が、私にはない。
  4. 若いうちは韋編三絶するくらい学問に集中しなければいけない。
  5. その本は長年に渡りロングセールスを続け、熱心なファンは韋編三絶している。

まとめ

「韋編」は古代中国で使われていた木簡や竹簡を意味しており、「三絶」はそれを結ぶ紐が何度も切れる様を表していることから、韋編三絶(いへんさんぜつ)は何度も繰り返し本を読むことや、熱心に学問することを意味する言葉となりました。読書好きな方には必ず愛読書があり、それを韋編三絶(いへんさんぜつ)なくらい何度も読み込んでいるかと思います。最近はテレビや映画、コミックといった視覚系のメディアに人気があり、本の売上は年々下がっていると聞きますが、それはとても残念なことです。読書には読書でしか味わえない楽しさがあります。皆様もぜひ、入れ込める愛読書を見つけて、韋編三絶(いへんさんぜつ)してみてください。きっと、視覚系メディアにはない良さを発見できると思います。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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