一饋十起の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一饋十起
【読み方】
いっきじっき
【意味】
賢者や、よい人材を熱心に探し求め迎えること。
有徳の政治を行うために、為政者(君主)が自ら進んで賢者を熱心に探し求めること。
または、政治に熱心なこと。
一回のご飯の間に、十回も立っちゃうくらい、ゲストのことを気にかけてるってわけやな。
これは、「お客さんを心から大切にする心意気」を教えてくれる四字熟語なんやね!
【語源・由来】
中国夏の禹王が善政を行う補佐となる賢者を求め、一回の食事中に十度も席を立つ、食べるのをやめて訪ねてきた賢者に対応したという故事が由来です。
【典拠・出典】
『淮南子』氾論訓
【類義語】
・握髪吐哺(あくはつとほ)
・吐哺握髪(とほあくはつ)
・一饋七起(いっきしちき)
【英語訳】
extraordinary efforts to find and employ capable persons
一饋十起(いっきじっき)の解説
「一饋十起」っていうのは、食事中に10回も席から立ち上がることを意味するんだよ。でも、これは実際の食事のことを指しているわけじゃなくて、すごく熱心に何かを求める様子を表している言葉なんだ。「饋」っていうのは、食事のことを指すんだ。
具体的には、昔の中国の禹王っていう王が、自分の国を良くするための賢い人を探していて、そこまで熱心だったんだって。食事中にも関わらず、10回も席を立って、来た賢者と会うために食事を中断したり、髪を洗っているときにも、来た人とすぐに会いたくて3回も髪を握ったまま出て行ったという話があるんだよ。この話から、この言葉が生まれたんだ。
この言葉の出どころは、「淮南子」という本の中の「氾論訓」って部分から来ているんだよ。
一饋十起(いっきじっき)の使い方
一饋十起(いっきじっき)の例文
- 創業社長は一饋十起の行動で、業界でも実績のある有名な部長をヘッドハンティングしてきました。
- 一饋十起で必死に人材を採用し定着できなければ、同業他社に負けてしまうでしょう。
- 同分野で劣勢な研究を改善するため、大学院の指導教授を探すのに一饋十起していた。
- 政治家になるには有能な優れた秘書を一饋十起で迎え入れることが重要だ。
- 将来王となる、その将軍は優れた天才軍師を三度も迎えに上がり、礼儀をつくし、一饋十起で軍に招き入れた。