【四字熟語】
郁郁青青
【読み方】
いくいくせいせい
日本漢字能力検定
準1級【意味】
草木が芳しく(かんばしく)良い香りを放ち、青々と生い茂っているようす。
「郁郁」は良い香り。芳しい(かぐわしい)という意味。
「青青」は植物が青々と生い茂るさま。
「郁々青々」とも書く
【語源・由来】
もとは水際に生えるヨロイグサやフジバカマを評した言葉である。
范仲淹(はんちゅうえん)「岳陽楼記(がくようろうのき)」内文章より。
『芷汀蘭,郁郁青青とす』
芷はヨロイグサ。汀蘭は水際の蘭。
『岸辺のヨロイグサや蘭が良い香りを漂わせ青々と伸びている』
【類義語】
・郁々青々(いくいくせいせい)
・岸芷汀蘭(がんしていらん)
【英語訳】
The plants emit a good aroma and are lush and overgrown.
郁郁青青(いくいくせいせい)の使い方

爽やかで気持ちの良い季節になったわね~。

本当だね。秋は枯草や枯れすすきで一面茶色だったこの草原も、今はこの通り!

郁郁青青たる草原になったわね! 草の良い香りが風に乗って運ばれてくるわ~。

秋は秋で風情があって美しいけど、青々とした色と胸を満たす良い香りが清々しいこの季節は格別だね。
郁郁青青(いくいくせいせい)の例文
- まるでおとぎの国に迷いこんだような、日本とは思えないスケールの庭園では、植物が郁郁青青と育ち森林浴も楽しめる。
- 牧場では牧草が郁郁青青と伸び、牛達がのんびりとくつろいでいる。のどかな風景が広がっていた。
- 雨と晴天のバランスが良い気候のお陰で植物は郁郁青青である。
- 不思議な夢を見た。
行ったこともない湖のほとりに僕はいて、水辺の草が郁郁青青として良い香りがしたのを覚えている。と、突然湖面が割れ、龍があらわれたんだ。