【四字熟語】
遺簪墜屨
【読み方】
いしんついく
【意味】
なくしたかんざしと、落としたくつ。日頃使い慣れたものに愛着をもつたとえ。
【語源・由来】
孔子が、簪(かんざし)をなくして泣いている夫人に会った故事、また、楚の昭王が、呉との戦いの最中に靴をなくしたことを惜しんだ故事から。
【典拠・出典】
『韓詩外伝』「九」
遺簪墜屨(いしんついく)の使い方

ああー。あの鉛筆がないと駄目だ。勉強できないよ。

遺簪墜屨ね。これじゃないとだめっていう位愛着があるものってあるわよね。でも、鉛筆があっても勉強しないじゃないの。

あの鉛筆じゃないと、転がしてテストの答えを当てることが出来ないんだ。

そんな当てずっぽうなことをやっていないでちゃんと勉強しなさーい。
遺簪墜屨(いしんついく)の例文
- 爪先に穴があいたこの靴は、僕にとって遺簪墜屨で履きやすかったので、同じものをまた買おう。
- 遺簪墜屨だったかばんが壊れて、新しいのにしたら慣れなくて使いにくいです。
- この万年筆は、祖父の代からずっと使われてきたもので、僕にとっても遺簪墜屨の品なんです。
- このブラシは、遺簪墜屨なので、ボロボロになっても捨てる気になれない。
- 6年間苦楽を共にした、遺簪墜屨のランドセルとも卒業した今日でさよならです。