著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

定省温凊【ていせいおんせい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
定省温凊

「温凊定省」とも言う。

【読み方】
ていせいおんせい

【意味】
親に孝養を尽くすこと。

【語源・由来】
冬には暖かく夏には涼しく過ごせるよう配慮し、夜には寝床を整え定め朝にはご機嫌を伺う。もと人の子たる者の礼を説いた語。「凊」は「涼」に同じで、すずしいという意味。「定」は寝具を整え定めて安眠できるよう気を配ること。「省」はかえりみるという意味からご機嫌伺いをすること。

【典拠・出典】
礼記「曲礼・上」

【類語後】
扇枕温衾(せんちんおんきん)

定省温凊(ていせいおんせい)の使い方

ともこ
健太くん。ちゃんと定省温凊しているの?
健太
うーん。していないなあ。親のすねをかじっているだけだよ。
ともこ
人間の人生は儚いものなんだから、元気なうちに定省温凊しないとだめよ。
健太
そうだね。両親はずっと僕のそばにいてくれるものだと思い込んでいたよ。

定省温凊(ていせいおんせい)の例文

  1. 親に新築の家をプレゼントして定省温凊しました。
  2. 定省温凊しようと思い立ち、温泉旅行をプレゼントしました。
  3. 健太くんは、小さいころから親に感謝し定省温凊する子でした。
  4. 後々、悔いの残らないよう定省温凊しました。
  5. 健太という名前の通り、僕が健康であることが定省温凊することになると思っています。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。