一字褒貶の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一字褒貶
【読み方】
いちじほうへん
【意味】
歴史上の人物や出来事を記すとき、一字の使い分けに賞賛や非難の意味を込めること。また、人物や物事を評価するために、文字や言葉を厳密に選ぶこと。


【語源・由来】
「褒」はほめること、「貶」はけなしたり、低く評価したりすること。歴史書『春秋』の記述では、一字の使い分けに人物への評価が込められると考えられた。晋の杜預(どよ)は『春秋左氏伝集解』の序で「春秋雖以一字為褒貶、然皆須數句以成言」と述べている。文字の選択によって賞賛や非難を表すという、歴史記述の筆法に関わる言葉である。
【典拠・出典】
杜預『春秋左氏伝集解(しゅんじゅうさしでんしっかい)』「序」。『春秋』は一字に褒貶を込める一方、文章の意味を成すには数句が必要とも述べている。
【類義語】
・春秋筆法(しゅんじゅうのひっぽう)
【関連語】
・微言大義(びげんたいぎ)
【英語訳】
to convey praise or blame through a single written character
to imply approval or criticism through precise wording
英語例文
その歴史書では、一字褒貶の筆法によって人物への評価が示される。
In the historical chronicle, the choice of a single character can convey praise or blame.
一字褒貶(いちじほうへん)の解説
「一字褒貶」は、人物や出来事を記録する際、一字の違いに賞賛や非難の意味を込めることを表すよ。「褒」はほめること、「貶」は悪い点を批判すること。歴史記述での言葉の選び方を表す言葉なんだ。
由来は、孔子が編纂に関わったと伝えられる歴史書『春秋』の筆法だよ。事件や人物を記すとき、使う文字の違いによって評価を表すと考えられてきたんだ。単に字を一つ変えれば必ず評価が逆になるという意味ではなく、記述の背景や用字にも注目する必要があるよ。
晋の学者・杜預は『春秋左氏伝集解』の序で、『春秋』は一字によって褒貶を表すが、文章として意味を成すには数句が必要だとも述べているよ。「一字褒貶」は、歴史を書くときに評価を込めて言葉を厳密に選ぶ、という考え方を表しているんだ。
一字褒貶(いちじほうへん)の使い方




一字褒貶(いちじほうへん)の例文
- 歴史家は、一字褒貶の筆法で人物の行動を慎重に記した。
- その研究者は、『春秋』に見られる一字褒貶の用字に注目している。
- 評伝の執筆者は、一字褒貶を意識し、人物への評価が変わる言葉を慎重に選んだ。
- 歴史記述の一字褒貶を理解するには、当時の用字の決まりも知る必要がある。
- 『春秋』の文章を学ぶ授業では、一字褒貶が人物の評価にどう関わるかを考えた。


















