【四字熟語】
禍福倚伏
【読み方】
かふくいふく
【意味】
福の中に禍が潜み、禍の中に福が潜むように、災いと幸せは順繰りにおとずれるものだということ。
「倚」は寄り添う、また、ちなむ、原因となる意。「伏」は潜む意。
【語源・由来】
「禍福」は災いと幸い。「倚伏」は禍が福のもとになったり、福が禍のもとになったり、禍福が互いに因果的に生じること。
【典拠・出典】
『老子』五八章。「禍いは福の倚る所、福は禍の伏す所なり」
【類義語】
・塞翁之馬(さいおうのうま)
・禍福之転(かふくのてん)
・禍福相貫(かふくそうかん)
・禍福相倚(かふくそうい)
・禍福糾縄(かふくきゅうじょう)
・塞翁失馬(さいおうしつば)
【英語訳】
alternate happy and misfortune
alternateは「交互になる」という意味の動詞。misfortuneは「不幸」という意味の名詞。
英文例
人生は禍福倚伏だ。Life is alternating happy and misfortune.
英文例
人生は禍福倚伏だ。Life is alternating happy and misfortune.
禍福倚伏(かふくいふく)の使い方
健太くんどうしたの?浮かない顔をして?
昨日さ、財布を落としちゃったんだよね。最近ぜんぜん良いことがなくて落ち込んでるんだ
まあ、かわいそうに。でも何事も禍福倚伏よ。そのうちきっと良いことがあるから元気を出して!
ありがとう、なるべく元気を出すようにするよ
禍福倚伏(かふくいふく)の例文
- 最近、少しも良いことがない。会社では仕事でミスして怒られるし、彼女にはフラれるし、こんなに悪いこと続きなのも珍しい。禍福倚伏だから、きっとそのうち良いことがあるさ、と自分を励ますのが精一杯だ。
- テストでは100点をとるし、絵画コンクールでは優秀賞をもらうしで、とにかく運勢が上向きだ。調子が良すぎると、この先禍福倚伏で悪いことが待っているのではないかと不安になるくらいだ。
- あんまりにもツイていないことが連続して起こるので、意気消沈していたら、彼女が禍福倚伏だから今は辛抱のしどきよと慰めてくれた。
- 去年と比べると、今年は仕事的にも経済的にも本当に恵まれていない。禍福倚伏だからそのうち持ち直すさ、と開き直るしかない。
- どんなに長いトンネルもきっと抜ける時が来る、明けない夜はない、禍福倚伏だと自分を励ましながらがんばっている。
まとめ
「禍福」は災いと幸せ、「倚伏」は災いに幸せの、幸せに災いのもとがひそむという意から、禍福倚伏(かふくいふく)は、災いと幸いは交互にやって来るということを表す言葉となりました。人生には波がつきもので、上向きのときもあれば下向きのときもあります。ついていないことが続くときには、禍福倚伏(かふくいふく)だから今は辛抱と自分を励まし、ついている時は油断をしないように自分を戒めましょう。